「1リットルの涙」第10回

1リットルの涙 第10回「ラブレター」
あー駄目だ。見ていて辛すぎる……


まず、冒頭から亜也(沢尻エリカ)がうまく喋れてなくてショック。先週まではちゃんと喋れたのに……でも、一番ショックなのは家族でも遥斗(錦戸亮)でもなく、亜也本人なんだろうなあ。意識がはっきりしている分、かなり辛いはず。失禁シーンはほんとショックだろうね……好きな人に、あんな姿見られたら、立ち直れないよー。電話のシーンも辛かったなあ……カードが吐き出されて「ピピーッ、ピピーッ」て鳴る音が無機質すぎて無情で。
亜也の日記に「でもねお母さん、過ごしやすい場所が欲しいわけじゃないの。これから先、どうやって生きていくか、そのことを考えていたの」と書かれているのを見て「私は、間違ったことをしていたのかもしれない」と思い始める潮香(薬師丸ひろ子)。親なら、娘のために過ごしやすい環境を作ってあげたいと思うのは当たり前。個人看護がついているわけでもない病院より、四六時中世話してあげられる家にいて欲しいと思うのも当たり前。でも、この日記を見て、「どうやって生きていくか」ってのはどういうことなんだろうなあって思ったり。それってやっぱり家じゃ駄目なの? 病院じゃないと出来ないことなのかなあ、なんて。


遥斗は無事医学部に合格。おめでとさん。でもあんた、ちょっと髪長すぎ。近頃の若いもんはちょっと髪長い人多すぎだよ。しかし僕は先週の予告の亜也の台詞「私……結婚できるかなあ」って言葉と、亜也の服で(あれ、予告じゃウエディングドレスだと思ったんですよー)まさか結婚するんじゃ? と思ったけど、それはなかったか。
遥斗父・勝野洋の言うことも分からなくはないんだよなあ。息子を応援したいのはやまやまだけど、いつ亜也を見捨てるか分からない。それだったら、まだ早いうちに手を引いた方がいい。ぱっと聞き(こんな言葉あるのか?)は残酷そうだけど、実は亜也を思ってこその発言だったという。
潮香もすごいよなあ。胸騒ぎがする、とか言って公衆電話の前にへたりこんでいる亜也のもとへ向かっちゃうんだもん。やっぱり親ってすごい。
潮香は、「何も出来ない」と言って泣く亜也に、「あなたは、あなたの字で日記を書いている」と励ます。なるほど、これが書籍化に繋がるわけですね。この辺の伏線が妙に自然で感心しました(何様?)
そして亜也は、自分の字で遥斗にラブレターを書く。「私に残された未来は、何とかして生きる。たったそれだけ」ってのはズシンときたなあ。「楽しく生きる」とか「自由気ままに生きる」とかじゃなくて、「何とかして生きる」だもんなあ。
そして、極めつけがこの台詞。


「正直に言います。麻生君といると、辛いです。あんなこともしたい、こんなこともしたい。もしも健康だったらできるのにと、思ってしまうのです。麻生君といると、叶わない大きな夢を描いてしまうのです。もちろん、麻生君のせいではありません。でも、羨ましくて、情けなくて……どうしても、今の自分が、惨めになってしまうんです。そんなんじゃ、前を向いて生きていけないから……色々してくれて、ありがとう。こんな私のこと、好きって言ってくれて、ありがとう。何も返せないで、ごめんなさい。もう、会えません」


あーまさかこんな形で破局を迎えるなんて。ショック。でも亜也は遥斗の為を思って言ったってこともあるんだと思うんですけどねー。でも遥斗もショックだろうなあ*1きっと遥斗は、亜也の全てを受け入れようと思っていたはずだから。


泣けるとか、そういうんじゃなくて、もう胸をキリキリと締め上げられているような感覚のするこのドラマ。特に今日はいつものような「亜也の為に誰かが頑張る」という救いのあるシーンが少なめだったので*2よりいっそうキリキリキリ。来週はついに最終回。ていうか、死ぬシーン見せていませんでした?……それって、ありなのか?

*1:今日この言葉使いすぎ

*2:「みんなで旅行しよう」って計画したり、家族が亜也の部屋をセットしてくれたり、それぐらい? あ、もちろん遥斗はいつもどおり頑張ってくれていましたが