「けものみち」第一章

けものみち　第一章「裸の女王」
中島みゆきの主題歌がなんか怖いよう。

まだまだ話は始まったばっかりですが、十分に面白そうな可能性を秘めてます。もちろん視聴続行決定。あの怪しすぎる若村麻由美と平幹二郎を見れただけでも満足。
しかし、時代背景がよく分からんです。もちろん原作は今より昔の話なんだろうけど、このドラマでは今の話なのかどうなのか……現代の話だとしたら、やっぱり古臭い部分がどうしてもところどころに残っちゃいますね。
あと、最初ちょっと過去か現在かがごっちゃになっちゃうときがありました。実は普通に流れにのっとってたんですけど、初めの方のシーンで、小滝（佐藤浩市）の問いに民子（米倉涼子）が「夫は死にました」って言ってたから、もう殺したのかと思ってたけど、あの時点ではまだ殺してないんですよね？　なんかここらへんがよく分かりませんでした。

・成沢民子
しょっぱなっから寝袋着ているみたいな格好（女忍者っぽくもあった）で何じゃこりゃ？　と思ったんですが、ふてぶてしい顔や高笑い、そして含みのあるナレーションはさすがでした。周りの人間を利用してのし上がっていく、というのは「黒革」と大まかな筋は一緒ですね。そういや、黒革の手帖、再放送中です。

・小滝章二郎
ドラマ出演は「高原へいらっしゃい」以来ですかね？　結構お久しぶりですな。こういう裏のあるクールな男をやらせたら佐藤さんはピカイチですな。しかし、何故民子に目をつけたのか、それが分からん。民子を鬼頭（平幹二郎）に差し出したってことは、鬼頭から何らかの援助をしてもらってるんだろうけど。

・久垣春樹（仲村トオル）
咳をしょっちゅうしているのは、彼が癌かなんかの病気持ちだっていう伏線？　なんだか彼と民子がくっつきそうな予感。タイトルで民子を抱きしめてた男は、筋からいくと小滝なんだけど、口元がなんとなくトオルちゃんに見えたんですよねえ。ちなみに奥さん役は網浜直子。

・佐伯米子（若村麻由美）
彼女も結構お久しぶり。「白い巨塔」以来かな。怪しさMAXですごかったです。普通に怖ぇよ。鬼頭が民子を襲うのを襖越しに聞いてるのはちょっと「大奥」っぽい。彼女は昔は鬼頭の愛人だったのかな。最初は奥さんだと思ってました。

・杉原奈々美（上原美佐）
寛次（田中哲司）のセリフから推測するに、彼と寝たりして隠れてお金を取っていくような女なわけだし、春樹同様に民子が犯人だと思ってるみたいだし、現段階では民子の一番の敵ですね。なんかすぐ殺されそうだ。

・秦野重武（吹越満）
１０００万超の宝石を６００万にだなんて、値切り上手な弁護士さんだ。今でこそ民子と小滝に味方のようなふりをしているけど、すぐに裏切りそうな人だ。あくまで偏見ですが、フッキーならそれぐらいするでしょ（すごい偏見）

・武藤美代子（星野真里）・如月初音（東ちづる）
民子が旅館をやめちゃって、出会うきっかけがなくなっちゃったわけですが、今後もなにかと理由をつけて現れるんでしょうな、この二人は。みどりちゃん（星野真里）は内館ドラマに鍛えられただけあって、いじめ役としては十分です。

・鬼頭洪太
平幹二郎、怖いです。そして、エロい。もう１０時台だったとはいえ、９時から開始のドラマで「声を出していいんだぞ」というセリフはアリなのでしょうか。マジックミラーで覗いてるのはキモかったよー。それに気づいてるのにも関わらずタオルを外す民子もすごいけど。

東ちづる、星野真里、そしてラストにちょっと出てきた田丸麻紀、そしてまだ登場していない網浜直子、前川泰之など、まだまだ全然語られてないキャストがいっぱいいるので、どうかき乱してくれるか楽しみです。しかし、この枠で初回延長って珍しいなー。