「白夜行」第四話

白夜行 第四話「罪と罰
うーん、登場人物の立ち代わりが早いっすねえ。


木村多江と名を連ねるほど薄幸が似合う(本当かよ)奥貫薫、亮司(山田孝之)に使われるだけ使われてあっけなくご臨終。ううう……利用されるだけの人生だったんだね……的場浩司も今後もう出番はないでしょう。そして、柏原崇が参戦。でもこの篠塚(柏原崇)のキャラは好きじゃないよ。なんかキザすぎるし、「俺はすごいんだぜ男」臭がぷんぷんするし。しかもそれが本当にすごいからウザい……財閥のご子息で、あれだけのルックスだったらそりゃもてるでしょうよ。けっ。


しかし、山田君の演技力には脱帽。あの鬱陶しい前髪と、聞き取りづらい台詞*1は玉に瑕ですが。何かを企む顔や、雪穂(綾瀬はるか)の前で見せる顔の使い分けがすごいうまい。しかし亮司は強くなったなあ。あのときのMっぷりが嘘のようだ。雪穂の前ではどうも弱音を吐いて、ふにゃちんになっちゃうようですが。
そしてそんな亮司よりもさらにM全開な友彦(小出恵介)。「だって全然、自分のこと喋ってくんないじゃん! 俺、そういうの寂しい」って……子供かい。しかし小出君、演技は決して下手じゃないと思うんですけど、台詞に感情がないっていうか、上滑りな感じがするんですよね。


おっとっと、話についてまったく触れてなかったよ……とりあえず笹垣(武田鉄也)の出番が少なめでちょっと寂しかったです。あのねちっこさがないとやっぱり「白夜行」じゃないですよねー。
最後の方で、亮司が何の目的で雪穂に金を引き出させたのかがよく分かんなかったです。あれどういうこと? で、亮司のナレーションで「雨は真実を明らかにさせていく」っていうのは、雨のせいで何か別の証拠が浮かび上がってくるってことですかね。それともただの今後の展開への比喩?


雪穂のシーンはちょっと退屈だったな……そのせいか、今日はハラハラする感覚は得られなかった。やっぱり雪穂が悪女じゃないとね。亮司が「めちゃくちゃにしてやる」って言ったときはちょっと期待したのに(何を期待してるんだか)結局あまり何もしなくて拍子抜け……ま、運命共同体だからたいしたことは出来ないんだろうけど。あ、でも余貴美子の出番があってうれしかったです。しかし雪穂、高校生のときあの図書館来たことありましたよね? なのになんで気づかないんだ、貴美子よ。


来週ははるかたんが暴走。何気にデビルはるかが結構好きなことに気づきました。亮司と雪穂のSとMな関係は見ててちょっと楽しいし。すいません変態で。


・追記
ちょっと気になるところがあったので見直しました。「どうして雪穂に金を引き出させたか」についてですが、これってやっぱり亮司の雪穂に対する「お前がのうのうとしている間、俺はこんなにも苦労してるんだ」っていうメッセージなんですかね。でも亮司は自分で「死んだことにすること」を選んで、影の人生を歩むことを決めたんだし、いまさら「お前ばっかり(恋とかして)いい思いしやがって」って日の当たっている雪穂に嫉妬しても。それは自業自得っていうか、覚悟してなきゃ。
でも、最期には亮司は死んで、雪穂はいい生活をしているみたいなんで、やっぱり影は光にはなれなかったんだなあ、って思いました。

*1:BGMがうるさいから余計に