「神はサイコロを振らない」the 4th day

神はサイコロを振らない the 4th day「10年前の夢を今も覚えてますか?」
ヤス子(小林聡美)と瑠璃子成海璃子)が乗ってたバス、あんなの通ってるんだ……


うーん、なんかちょっと退屈になってきちゃったかも……遺族側の話がほとんど動かないんだもんなぁ。菊介(武田真治)がサイトを開いた理由もたいしたことなかったしね……ま、あんなものなのかもしれないけど。「兄さんって呼んでもいいですか?」とか言っちゃったりして面白いんだけど、菊介もあと少ししかこの時代に生きられない人たちに触れて少しずつ変わっていくみたいですね。来週ではピアノを使おうとしてたし。「自分の人生うまくいかなかったの、時代のせいにすんじゃないよ」……なんか、10年後聞いたら耳が痛くなりそうなフレーズです。
菊介といえば、彼と亜紀(ともさかりえ)が「ダブルデートっていいよね!」「恋人はくつろげる相手がいい」とか言ってフラグ立ちまくってるのに、お互いまったく気がつかない。この二人の関係は面白そうなんで注目。関係ないけど今日のともさかは可愛かった。
フラグといえば、加藤教授(大杉漣)。何、彼はヤス子のことが好きなの? ヤス子に「あんたなんか嫌い!」って言われたときショック受けてたみたいだったし(このときの小林聡美の早口はすごかった。まさに真骨頂。久々に「きみえ*1」っぽかったです)。個人的には甲斐(尾美としのり)とのコンビの方が良かったりして……ちょっとこの展開は蛇足な気がする。


今回のテーマは題名どおり「夢」。
・「コンサートを開くこと」が夢だった瑠璃子成海璃子)と杏子(高橋惠子)。でも瑠璃子にしてみれば、自分を金儲けの道具としてコンサートを開こうとしてるとしか思えないよなあ。「ピアニストになること」が夢だった菊介が彼女たちに触れて、変わっていくみたいですね。
・「娘と一緒にバージンロードを歩くこと」「子供たちが卒業するのを見ること」が夢だった竜蔵(ベンガル)。「知らないうちに過ぎてしまった10年、返してください!」と言ってしまうのも分かるなあ。他の人たちだって口に出さないだけで、きっとそういう思いでいっぱいなわけで……と、ちょっと純君風で。
・夢といえば昇子(明星真由美)と柚子(市川実和子)。柚子が「私、402便が墜落したときほっとしたの。寝坊してよかったー、って」って思うのは仕方がないことだと思う。正直言っちゃうとその飛行機に知り合いが乗っていたから罪悪感を抱くわけで、そうじゃなかったらきっとそんなことないわけだし。それこそ甲斐の言うとおり「他人事」だと思うはず。
・将来に夢が見出せず、「昔は夢を持って生きていた」と過去を振り返るヤス子。そして、ヤス子と結婚するのが夢だった哲也(山本太郎)。
「私は2006年を生きている。あの人は1996年の私を見ている。あの人は今の私じゃなく、10年前の私を愛している」というヤス子のナレーションには唸っちゃいました。今の私は、10年前の夢を意気揚々と語れた私とは違うのよ……ということなのか。夢を語り合ったことはヤス子にとってはもう「楽しい思い出」になってしまった。それを謝るヤス子に「10年前のお前の夢、覚えてるから。だから謝んなよ。馬鹿」と返す哲也はかっこよかったなー。


来週はようやく遺族側のストーリーがピックアップされるみたいですね。母親役で杏子登場。
あ、そういや今回は駆け落ちカップルが出てこなかったな。あの人たち今どこで何してんのさ? 見つけたのに野放しにしてていいの?