「けものみち」最終章

けものみち 最終章「生き残る! 女帝最後の決着」
ほらやっぱり最後までサブタイトルに「女帝」。


えええ〜〜〜〜!? そこで終わり!? みたいな最終回。ちょっと尻切れトンボすぎだよ。小滝(佐藤浩市)の持っていったチップは本物じゃなかったってことは分かったけど、それじゃあ小滝がまた民子を追って……ってことになって、なんの解決にもならないと思うんだけど。それとも代議士軍団が潰しにかかる、ってことなんでしょうか。そうそう、間宮(長谷川朝晴)は結局鬼頭(平幹二朗)への復讐のために小滝と組んでたってこと? だから民子(米倉涼子)に協力したってことなのかな? なんかここらへんもすっきりしなくて、イライラします。
風呂に火をつけられたときは「おいおい民子(米倉涼子)何簡単に信じちゃってんの?」って感じだったんですが、小滝の持っているチップが本物じゃなかったってことはやっぱり完全には信用してなかったってことなんですね。まあそりゃそうか。小滝が例のマジックミラーから風呂が燃え盛るのをじっと見つめているのは怖かった……しかし黒谷(前川泰之)は完璧なアホでしたな。彼は助かったのだろうか。


でも女たちが蹴り落とされていく様は見ていて爽快でした。光恵(田丸麻紀)を一度社長に就任させておいていい気にさせて、そのあと自分がスタッフの前で自分が再び再就任したことを告げる……っつーのは、まさにいやらしい方法で民子さんさすがです、って感じ。そして、奈々美(上原美佐)が放火容疑で逮捕される。っつーかこれって結構洒落になんなかったりして。久恒(仲村トオル)の資料のせいで足をすくわれる結果になったって言うのも皮肉ですねえ。美代子(星野真里)は結局なんだったんだろう……とりあえずセレブ気取りの馬鹿な女だってことは分かりましたが、ストーリーにはあまり深く関わってこなかったんで残念。
反面、初音(東ちづる)の金への執着と開き直りっぷりさには感服いたしました。八千万貰っといて「貰ったっけ?」なんて言っちゃってるのがすごいね。何気にちゃっかり民子にとって有益な情報を仕入れちゃってるっつーのもすごい。


トオルちゃんは最後までかっこよかったー。彼はスーツよりもトレンチコートの方が異常に似合いますね。あと黒手袋。しかしあそこまであの事件に入れ込んでいたのは家族のための金のせいなんでしょうか。それとも民子を本気で好きになっちゃったとか? あ、あと今日気付いたんですが、太郎君役の子って「アットホーム・ダッド」の宮迫中島夫婦の息子、「曲がり角〜」の川島なお美の息子(エリック)、「大奥」の小池栄子の息子役をやった子ですよね。何気に結構出てるな、この子。そういや奥さん役の網置直子って寺島しのぶに似てません? 今のところ誰も賛同してくれませんが。というか二人を知っている人が少ない。


やっぱり一番盛り上がったのは米子(若村麻由美)フィーバー時だったかなー。最終回はラストが気に入らん。若村さんと平幹二朗さんはすっごいエグい演技(褒め言葉ですよ)してくれて楽しかった。特に若村さんは死ぬ時まで魅せてくれて、今クール助演女優賞決定ですね!(何を勝手に)