「てるてるあした」最終回

てるてるあした 最終回
荻野目慶子、最終回で大活躍。


すごくいい最終回でした。今クールのドラマがどれも微妙な終わり方をする中、このドラマの終わり方は爽やかですごく良かったです。「雨夢」のときも思ったけど、この脚本家さん方、ドラマの締めくくり方がすごくうまいよなー。それまで不協和音に思えていたキャストも、最終回にはしっくりきてしまうから不思議。特に、冨士さんと大森さんの2ババコンビの会話が良かったなあ。
もちろん、他のキャストも地味ながら大健闘。荻野目さんの演技も良かったんだけど、特に黒川智花ちゃんってどんどん演技がうまくなっていってる気がします。現役高校生の中では一番じゃないかなあ。あんまりテレビでの露出が高くないのが残念。


久代さん(草笛光子)が亡くなるとき、うわ言で小言を言い、それに「分かってます」と涙ながらに返す照代(黒川智花)。個人的にはこのシーンがマイベストでした。祐介(関根航)が第一声「うんち」と喋ったのも微笑ましかったし、そのあと「お母さん、出た」と言っている祐介を抱きしめるサヤ(木村多江)にも泣けた。
そうそう、あのメールは久代さんに頼まれてサヤが打ってたんですね〜。なんか、探せば矛盾点が出てきそうだけど、まあいっか。
最後、東京へ戻ることになった照代。「行ってらっしゃい」「行って来ます」が別れの会話、っていうのもなんかいいね。だけど、なんかお父さんのことがほったらかしにされてませんか? お父さんの後日談は??


草笛光子富士眞奈美・大森暁美というベテラン俳優、黒川智花福田麻由子という名子役、そして木村多江に荻野目慶子*1。キャスト(特に女性陣)も安定していて、最終回もすごく良かっただけに、やっぱり惜しいのは前半〜中盤。第1話だけ見たら、あんまり面白くないんだよね。「雨夢」があったから、根気よく見続けられたけどさ。
あと、雨夢ネタには辟易。ちょっとしつこすぎましたね。そういう点を考慮して考えると、やっぱり雨夢には勝てなかったかなあという感じ。今考えても「雨と夢のあとに」は名作だった。

*1:だけど、前半の金子昇君はかなり拒否反応があった