「下北サンデーズ」第一回公演（旗揚げ）

下北サンデーズ　第１回公演（旗揚げ）「小劇場と書いて『ビンボー』と読む！？」
公式サイト、「※バラエティ番組ではありません」って。

ああー、なんか久々に「堤演出！」って感じのドラマを見た気がします。でも、そこまで派手じゃなくて、もうちょっと淡々としているというか。僕の行きつけのサイトなどでは結構「堤演出が苦手」って人多いんですけど、これぐらいだったら大丈夫じゃないかな？　って思うんですけど、どうでしょう。
でも、やっぱり「あぁ、堤演出だな」と思う部分がちらほら。世界地図（？）からズーム→空から町界隈へ……の演出とか、シャラポワ研究会とか、語尾に「づら」ってつけたりとか、「渚のハイカラ人情」とか、「メンダメンダ」とか。で、結構僕、この世界観嫌いじゃないです。あの芝居だって、わざと変にやってたんでしょ？（って、題名に「電気釜」とかつけちゃう時点でそうか）なんかサイト徘徊してると、「あれって面白かったんですかねえ？」とか真剣に考えてらっしゃる方がちらほらいらっしゃるんですけど……そういうドラマじゃないんですよー、くだらないことを頭空っぽで見る余裕がなくちゃ。
そういえば、たまにあるのが、提供とドラマの映像や台詞をかぶせること。あれ、やめてほしいんだよね。なんか気分がものすごくそがれる気がして。

・里中ゆいか（上戸彩）
個人的に上戸彩ちゃんはあまり好きではないのですが、今回の役はかなりよかったかも。彩ちゃんが演じたキャラの中で、今までで一番好感が持てたかもしれません。ていうか、上戸彩ちゃんてちゃきちゃき系の役よりも、こういうクール系の方が似合ってると思う。あのアヒル口が無愛想さを示してて結構効いてると思います。「コマネチ！」とか体操着とか、結構頑張ってるなあ。

・あくたがわ翼（佐々木蔵之介）
久々にはっちゃけた蔵さんが見られそうで楽しみです。元々舞台の人なので、場に馴染んでていい感じ。

・伊達千恵美（佐田真由美）
常々佐田さんは芝居がかったしゃべり方をする人だなーと思っていたんですが、この役柄はそれをうまく使っているなあという感じ。佐田さんも、キャバクラでの飛び込み＆キャッチとか、かなり頑張ってたと思います。でも、佐田真由美みたいなタイプってキャバクラでトップにはならないと思うなあ。

・江本亜希子（山口紗耶加）
「あ、この人どっかで見たことある」と言われ率が高いんじゃないかと勝手に思っている女優さん。キレ演技は凄かった。

・八神誠一（石垣祐磨）
どうやら、実家が金持ちだということに負い目を感じている役柄のよう。実家から金借りて劇団に融資とかは、やっぱり失礼だと思ってできないのか。

・サンボ現（竹山隆範）
サンボって、サンボマスターから取った？　ま、それはいいとして。実は心配だったのが竹山と大島の芸人コンビで、必要以上にはしゃいで場の雰囲気を壊さないか？　と思ってたんですが、ま、余計な心配だったようで。結構良かったです。

・キャンディ吉田（大島美幸）
女なのに工事現場でバイトって……しかもそれが森三中大島だと妙に似合ってるのが悲しい。

・寺島玲子（松永京子）
眼鏡でしっかり者のお姉さんって、なんか萌えない？（誰に訊いてるんだ、誰に）

・下馬伸朗（古田新太）
劇団員かと思ったら違うのかあ。残念。でも、やっぱりこの人が場に出てくると空気が違って見えるから不思議。

・ケラリーノ・サンドロビッチ
「時効警察」で、桜田淳子ゲストの回の演出家さん。劇とか見ないんで分からないんですけど、彼ってそっちの方面ではやっぱり神扱いなの？

とりあえず、初回としてはまずまずといった感じ。ビンボーが売り文句なわりには、あんまり悲壮感が漂わないのは、このドラマにとって吉なのか凶なのか。キャストは地味めだし、視聴率は取れないんだろうな〜。結構適材適所で、いいキャスティングだとは思うんだけどな。