「不信のとき」第11話

不信のとき 第11話「女たちの復讐」
原作とは大幅に変わったラストですが、はてさて。


義雄(石黒賢)は「先天性無精子症候群」だった。つまり、愛人か妻か、どちらかが嘘を吐いていることに。いやーしかし、どっちだか知らんが、あそこまでしゃあしゃあと(懐かしいフレーズだ)嘘を吐けるのってすごいよな。もしかして、両方とも嘘だったりして。道子(米倉涼子)の子供は義雄の子供じゃないが、義雄が「無精子症候群」というのは嘘。でもマチ子(松下由樹)の子供も義雄の子供じゃない、とか。でもそうなればマチ子の子供は誰の子に?ってことになるんだよな。義雄がさっさと検査すれば解決するものを、まったく。ボヤボヤしているうちに訴えられちゃうしさ。しかし、2千万(だっけ?)の請求はいくらなんでも高すぎだろ。訴え返したりできないのか、これ。

一番最悪なのが、「両方とも嘘を吐いていない」っていうパターンだな。最終的に誰も悪者にしないで終わるのはちょっと綺麗にまとまりすぎ。今更「奇跡的に義雄の精子がマチ子のに着床した」なんてオチはなしでしょ。


・「こんな手の込んだことまでしたのに、あなたを引き止めておくことはできなかった」と泣く道子。これって結局子供をだしにした、ってことじゃん

高岡早紀再来。「あなた以外に、立派な子種がいたのかもしれないわねえ」とねっとり喋る喋り方がいやらしくて素敵でした。

・マチ子「あなたにとって、単なる2号さんだったのね」2号さんって久々に聞いたぞ

・今更だけど、会社の便箋で書くってのは馬鹿だぞ、義雄

・道子「元々あなたの退職金なんて当てにしてませんから」昔は夫を頼ってしか生きていけなかったくせに……てか、ふと思い出したけど、あの秘書はどこに消えた。

・小柳(石田純一)「恋なんて幻のようなものなんですよ」と言った直後、幻のように部屋から消えてしまっている家具やマユミ。

・マユミからの手紙「私と初子のことは忘れてください」→忘れないわぁ〜♪……って、ギャグ?

・義雄と一緒に救急車に乗っている小柳。いつ仕事してんだお前は。

・慶(小泉孝太郎)「僕と結婚しよう、ね。それが一番自然なんだから」って、また曖昧な発言しやがって。

・「もってあと、3ヶ月」と申告される義雄。うわ、こういう展開嫌だなあ。人の死で終わらすドラマは嫌いです。特にドロドロドラマはこういう終わり方はしちゃいけないと思う。多分義雄が死ぬのを泣く妻と愛人、そしてそれぞれの道を進んで生きていく……って感じの終わりになるんじゃないかな。