「不信のとき」最終話

不信のとき 最終話「勝敗の行方……」
このタイトルはちょっとどうかと。大体何が勝ちで負けなんだか。


うーん、最後の最後まで誰にも共感できないドラマだった。こういう愛憎劇系のドラマはそういうことが多いんだけど、見ててイライラするばかりなのはちょっとねえ。高岡早紀木村多江の悪女っぷりは流石でしたが。
そして最終回はやっぱり丸く爽やかに綺麗にまとめたって感じ……と思いきや、うわぁ〜微妙なラストだ。いきなり出てきた思わせぶりなおっさんに、これまたご無沙汰だった朋子(江波杏子)再登場で「あなたが、無精子なはずないんだけどねえ」と意味深発言。つか、大体なんであんたがそんなこと分かんのかっつー話ですよ。お前は義雄(石黒賢)の子でも身篭ったのか。
結局、義雄は無精子症だったのか、紀子は誰の父親か分からずじまい……というまあ曖昧な終わり方。でもま、こういうの嫌いじゃないです。


原作を読んだ上での感想としては、うまくアレンジはしてあると思うけど、ちょっと詰め込みすぎ感があったなーといった感じ。姑問題とか、近藤の秘書とか、マチ子の弟とか、結局なんとなく消化不良のまま終わってしまった、といった感じがします。これが内館牧子だったら……とやはり思わずにはいられない。最終回はどんなにグダグダでも、それぞれの持ち場を見せつつ、最終回に色々決着をつけてくれるだろーに。ま、とにかく12回は長すぎ。いらないところを削ったら10回ぐらいにまとめられたんじゃないの? 前半・後半はそれなりに楽しめたけど、中盤がグダグダしてしまった感覚のあるドラマでした。今回は一話完結型ドラマが強かったな。