伊坂幸太郎「重力ピエロ」

重力ピエロ

重力ピエロ

伊坂幸太郎その2。伊坂さんの本は何故かどこ行っても少なくて、現在3冊しか我が家にありません(ハードカバーは高いので買わない。つか買えない)。で、2冊目でいきなりなんですけど、あれーこれあんまり好きじゃないかも……今「オーデュボンの祈り」読んでるんですけどね、これは普通に面白いんですよ。でも「重力ピエロ」は……うーん。まずこれは個人的な好みでばっさり分かれると思うんですけど、「ラッシュライフ」のちらばっていた伏線が収束していく様が好きだった僕は、この本がただの推理サスペンス小説にしか思えなくて。母との競馬のシーンとかはわりとわくわくしたし、ラストの父親の台詞なんかは結構じーんと来たんだけどなあ。
あと、会話がすんごくわざとらしく感じられた。「ラッシュライフ」ではそんなことなかったのに、この本では「こんな会話する兄弟いねぇよ!」と思ってしまいました。クロマニョン人の話とかはともかく(……)、性衝動について語り合う兄弟っているかぁ?