「14才の母」最終回

14才の母 最終回「涙の最終回スペシャル……命ってなに?」
あんなガラガラひとつで子供がいきなり泣き止むかっつの。


最終回はとみにひどい出来だったような。ようやく未希(志田未来)も現実を見据えてきたかな?と思いきや何あれ。「5年経ったらだいじょうび♪」みたいな。育児なんてちっぽけもしたことのない僕が言うのもあれですが、育児の大変さを軽々しく考えすぎじゃないですか? これ以上ないってぐらい優遇してくれる学校を自主退学し、2年後は結婚しますなんてアホなこと抜かして(「僕たち」「私たち」「結婚したいです!」って、卒業式か)将来は医者になりたいなーだなんて、浅はかにも程があるぞ。あーイライラする。前々から言っているように、大切なのは出産後なんだってば。それをこんな簡単に片付けちゃっていいの? こんなんじゃ「14才の出産」に酔い痴れて「どうせ14才で産んだとしてもあたしらその後可能性いっぱいあるわけだしー、確かに産むのは大変だけどー、問題ないんじゃね?」なんて思う奴らが出てこないとも限らないぞこれ。大体やっぱり初回から性描写がなかったりと、どことなく視聴者に媚びてる場面があるのもいただけなかったような。その点「女王の教室」は初回から失禁だもんなあ。別にセックスしてみせろとは言わないけど、この展開じゃ「客引きのために14才を妊娠させた」って言われても文句は言えないって。「命が生まれることは奇跡」って、そりゃーそうだけどその前にまず自己責任を持てと。命の大切さよりも避妊の大切さを説いて欲しいよ。あと「そらは望まれなかった子です。私も桐野君も、お父さんもお母さんも学校も」の台詞にびっくり。あんた望んでなかったんかい。


波多野(北村一輝)と静香(室井滋)は最後まで綺麗事を口にすることなく、その点は良かった。北村さんは字綺麗ですねえ。室井滋神話*1がここ最近崩れつつあるのが残念ですが(ブス恋とかね)久々に性悪な室井さんが見れて良かったです。的場先生(高畑淳子)は最後の方はポイズン反町に出番を奪われてあまりお目にかかれなかったのが残念。柳沢さん(谷村美月)の話は引っ張ったわりには本当どうでもよかったな……当初からあれだけの予定だったのか? 1回増えたんならその辺掘り下げてくれなきゃ。学校話は基本的に最初から最後まで薄っぺらだったですな。一ノ瀬夫妻(田中美佐子生瀬勝久)の演技は素晴らしかった。つーかこの2人と室井さんの演技で引っ張ってたドラマだったような気も。もちろん志田未来ちゃんも上手かったですよ。三浦春馬君も評判落としそうな役柄なのに頑張ってたし(偉そう)。現にマザコン・優柔不断・自分の意見を持たないとダメ男の象徴のような少年だったし。
見る当初はキャストやスタッフが大好きな人たちでそれに期待していたんだけど、スタッフがちょっと合わなかったんじゃないかなあ。井上由美子氏は本当にこういうことが書きたかったのか?と。「マチベン」は凄く面白かったのになあ。最初はピリピリするような緊張感があるドラマだったのに、だんだん甘くなっていったのが残念。続編が好きな日テレですから続編ありげですが、その時は育児がどれだけ大変か未希たちに思い知らせてやってください。あと個人的には近所のオバちゃん役の円城寺あやさんが嬉しかった。


そういやー子供の名前「そら」でしたね。考えてみれば初回から空がどうのこうの言ってたような気が。「青い空の、そら」と聞いて蒼井そらを連想した僕は思考回路が汚れきっていると思います。「一ノ瀬といる時はいつも、空は綺麗だって思った」なんて言葉は一生口に出せなさそうです。確かにこれは恥ずかしい。
あと田中美佐子さんの子供も「空」っていうお名前だそうで。やりにくそうだなそれ。つーか彼女もう47歳なんですねえ。びっくり。

*1:以前の日記参照