「わたしたちの教科書」第十一話

わたしたちの教科書 第十一話「激震!!最後の証人」
1回抜かしても大して支障なくてホッ。


だけどちょっとテンション下がっちゃったな……前々回が凄く良かっただけに(主に佐藤二朗ワクテカしてテレビの前に座ったんだけど、なんつーかご都合主義&粗の目立つ展開が続いてちょっとげんなり。まず兼良陸(冨浦智嗣)があっさり改心しててちょっとげんなりその1。あのベロ出して鬼気迫る感じの君はどこへいった? なーんか涙なんて流しちゃって声も表情も可愛くなっちゃって、妙にしおらしくてなんだかなーってげんなりですよ。もしかして意に反していじめられてしまい、「この俺のプリティボイスアンドフェイスがあれば教師たちなんていちころだぜ!」と思って演技で加地(伊藤淳史)とか珠子(菅野美穂)を騙してるんじゃねーの?とか思っちゃったりして。教師たちもあっさりと手のひらを返したっていうか、なんというか加地や熊沢(佐藤二朗)のあんな言葉に心打たれたとは思えないんだよなー。やっぱり先週見てないのがまずいんだろうか? こう言っちゃちょっと語弊があるけど、兼良が思いっきりいじめられているシーンとかがあればこっちも感情移入しやすかっただろうし、教師たちだって水商売やら借金やらはどうでもいいからもうちょっと深く書いて欲しかったな……と思う。ここらへんが甘いのはやっぱり坂元脚本だから?と穿った考えを持ってしまう。そういえば坂元さんって言葉選びがうまくないというか、「なんでこんな言葉で改心するの?」って思うことがこのドラマでも多々あるんだよな。雨木(風吹ジュン)についてもそう。珠子のあの台詞で改心するような人だとは思えないんだよね。たとえ言葉で感銘を受けなくても、その前に何らかのイベントがあるとか思えば納得なんだけど。あの手紙もなー、普通埋めるなんてしないでしょ? 教科書は燃やすくせに手紙は埋めるなんて不自然すぎるだろ。手紙を見つけようと奮闘する珠子→それを見て涙する兼良→埋めたことを反省、という流れを作りたかったのは分かるけどやっぱり引っかかる部分だよなーここは。


で、一番の謎というか存在意義が分からなかった雨木息子・音也(五十嵐隼人)ですが、第一いじめっ子ばっかり狙って刺す理由が謎だよね。あれ、説明ありませんでしたよね? 過去いじめられたとかそういうのなのかなやっぱり。それとも「この世は腐ってる」「僕が新世界の神になる!」「削除削除削除……」って感じでいじめっ子とかが許せなくなったのかね(by某漫画)。しかし猿の人形に包丁が突き刺さってるシーンだけどあれが最初犬に見えてすっげービビりましたよまったくもう。音也役の人はあんまり迫力はなかったかなあ。兼良に比べて狂気っぷりが足りない気も。個人的には走ってやってきた副校長のお顔の方が鬼気迫ってて凄い怖かったっす。だけどわざわざ学校にいるところで狙うってどういうこと? それこそ帰る途中で後ろからぶすりとやった方が楽なのに。それにしてもこの学校も管理杜撰だよなー。2回も入れてるんだよ音也を。あーだけど母親との想い出の品であるシンバル猿に包丁を突き立ててたし、もしかして母親に何か言わんとすることがあってわざわざ学校にいる兼良を狙ったってことかな。そうでなきゃ犯罪予告なんてしないはずだし、そうじゃなきゃ逆におかしいか。だから兼良をさっさと刺したりしないってことなのかな。うーん、音也の考えることがよく分からん。つーか音也の話がちょっと現実離れしてきていて、ここらへんの話になるとあまり興味が持てないのが現状。2番手のはずの加地はもはや影薄くなりまくりで取ってつけたように刺されてるし。これ必要? 個人的には裁判の行方が凄い気になるのでそっちに専念してもらいたかったかなあ。音也の話はラス前に終わらせておくべきだったのではないかと。


来週はついに最終回。どう締めるのか非常に気になるところ。どうしても朋美(谷村美月)黒幕説が頭から離れず、兼良に「明日香(志田未来)が父親の噂を言い触らしている」って言い回ったのも朋美だ!と半ば確信してたんですが、予告の明日香の台詞「私だったら死んでも誰も悲しまないし」ってのがなあ……もしかして明日香は朋美の代わりに何らかの犠牲になったってことなのかなあ。明日香の「世界を変えることができますか?」って台詞は、別に初回にあったような難民がどうこうとかじゃなくて、いじめがあったりとかそういう自分の取り巻く環境=世界を変えることができますか?ってことなんだろうなあたぶん。って締めようと思ったら他のサイト様でほぼおんなじことが書いてあって撃沈。まあこれぐらい皆さん分かってますよね……それ以外でも内容結構かぶってるしー。べ、別に真似したわけじゃないんだからね! たまたまかぶっただけなんだから!!