「菊次郎とさき」第3話

菊次郎とさき 第3話「さきの本懐」
ゲストは山田明郷ほか。


今回は前回、初回と比べたら感動度は薄めだったかな。脚本の巧さは相変わらずですが。さき(室井滋)は幼い頃貧乏で、女中などをしてそれなりに辛い思いをしてきて、大人になって親になってからもやっぱり貧乏で。息子が元伯爵の娘に見初められたというのに自分やうし(吉行和子)がその母親にお付きの女中だったために縁談を断られて……なんて、母親としては情けないもんなあ。菊次郎(陣内孝則)がさきさんを扇いであげているシーンは良かったです。そしてそのエピソードがラストのさきの特別授業に繋がってくるわけですねー。「貧乏は輪廻する」という持論は前作もその前にも出てきてて、さきさんの教育方針の代名詞のようなものなんだと思うけど、その前のエピソードでさきさんがただの教育ママなだけじゃなく、「子供たちには貧乏で辛い思いをさせたくない」っていう想いが込められているっていうのが分かるのがすごいです。それを言葉で語っているわけじゃないっていうのもいいですね。さすがに30まで武に「重一は東大卒」って嘘をつき通したのはひどいが。しかしあの女中姿の室井さん、10代の時勤めてたってことはあの室井さんは10代なわけでして……もごもご。
あと今回は腐りかけの芋とか、さきと安子(黒川智花)の夢とかの小ネタも面白くて良かったです。しかし菊次郎との口論のシーンでの室井さんの滑舌の良さはすげーな。あ、あと個人的には久美子さんの話が出てきて嬉しかったです。重一の後の奥さんですね。もしかして名前やキャラ設定が変わっただけで、美智子(佐藤江梨子)と結婚するんじゃないか?と危惧してたもんで。美智子のキャラは嫌いじゃないけど久美子さんは違うでしょー。しかし久美子さんは出てこないのかなあ。


来週は青年期の話もあるみたい。1話目みたいにちょこっとなんだろうけど。しっかし視聴率低いですねえ今回。10%切っちゃったみたいだし。なんか裏に強力な番組あったっけ?「地獄の沙汰〜」もそんな高くないみたいだしなー、とんねるずもそんな取ってるとは思えないんだけど。さすがに人気シリーズだし打ち切りはないと思うんだけど、シリーズはこれで最後かもしれないなあ。まあそろそろ原作からのネタも切れそうな時期だろうし、面白いままでフェイドアウトしてくれた方がいいのかもしれない。