「JIN-仁-」第十話

JIN-仁- 第十話「坂本竜馬、暗殺……」

やっぱ九時台のドラマじゃ乳首は出せないのかしら、とどうでもいいことを思ってみたり。


今日の脚本も素晴らしく良く出来ててほくほく。まあ仁先生(大沢たかお)が今回はちょっとむかついたんだけど、まあそれはまたあとで。前回「あまり興味がない」と書いた咲(綾瀬はるか)の縁談が野風(中谷美紀)の話と綺麗に絡んでて、なるほどなーと感心しきり。無駄な展開がないよね。仁先生は今回未来(中谷美紀・二役)のために鬼になってしまうわけで、初回のコロリを治した時に決心した、歴史がどんなことになろうとも人を救おうという意見が180度変わってしまうわけだけど、まあそこに至るまでの過程に平成二十二年の十円玉とか竜馬の暗殺とか組み込まれてて、かつ未来の運命を変えてしまうかもしれない出来事が起こって、そして意見が変わってしまうというのはなるほどなあと思いました。「鬼ですよね」と自分のことを言った仁先生なわけだけど、むしろ今までが神扱いされてきた分、かなり人間臭くなって良いなあと。初めて「医者」じゃなくて「一個人の人間」になったって感じっていうのかな。態度や覚悟が一貫していないがゆえのイライラは正直あるんだけどさ。ただ仁先生が「野風と嫁ぎ先の男の子孫が未来だ」と決めつけちゃってるのがだいぶ気になるところなんだけどね。
ただ咲が自分のことを好きなのだと知って、すぐに家を出よう、と思っちゃう仁先生はちょっと駄目だと思いますw 格好悪いですw むしろ咲や野風の方がずっと男前だよなあ。二人とも潔すぎる。ところで乳癌話はまだ来週もあるんだよね? まさか野風さんこのまま放置じゃない……よね?


竜馬絡みの話は正直よく分からないというか。僕が歴史に疎いのもあるんだろうけど、ペニシリンでそんなに歴史激動しちゃうの? という。いや、医療絡みで激動するのは分かるけどさ。なんか明治維新に関わってくるかと言われればちょっとリアリティないかなあ。まあSF展開にリアリティ云々言ってもしょうがないんだろうけどさ。つーかペニシリンが万能薬っぽく扱われてるのがすごく気になるんだけど、ペニシリンってそんなに万病に効く薬なんですかね? 医学に関してもとんと疎いので本気で分からん。あ、疎いといっても華岡青洲ぐらいはさすがに知ってます。ここに来て佐分利(桐谷健太)がまた何か隠してるくさいんだけど、まだなんかあるのかねえ。


最後もよく分からん! あれは仁先生じゃなくて竜馬がタイムスリップしたってことなのか? そうなると包帯ぐるぐるマンはやっぱり竜馬ってことになって、救急セットを持ち出したのもまあ仁先生が色々やってたのを見てたから必要なものなのだと理解してるとして、そうなったらタイムスリップする直前に「仁先生はこの時代の人間じゃない?」と勘付いたのもまあ頷けなくもないんだけどさあ。でも竜馬がタイムスリップしたとなると、それって仁先生が江戸時代に来る前にタイムスリップしたってことになって。で、竜馬が仁先生をタイムスリップさせた(?)として、竜馬は一体どうなるわけ? なんとなくループくさい気もするしなあ。仁先生も、精神だけタイムスリップしてるのか、それとも肉体もなのかがよく分からない……きちんと納得できる感じになるといいんだけどな、胎児の謎も含めて。まあとにかく二人で崖ゴロゴロ転げ落ちた時は「まさか今更入れ替わりネタ!?」と思ったけどさすがにそれはなくてホッとしましたw


映画話はまだ噂でしかないわけですが、まあお願いだからせめてきっちりオチぐらいつけてくれよとw というかこの話って映画にするほど引き延ばすエピソードあるわけ? 来週できっちり綺麗に終わりそうなんだけどなあ。
あと栄ママ(麻生祐未)のお名前は「さかえ」さんだと思ってました。「えい」さんだったのか……