桜庭一樹『少女には向かない職業』

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

意外と悪くなかったです。といいつつとりたてて面白い! というわけでもなかったのですが。なんというか、「壮絶な少女たちの闘い」と銘打っているわりには、それほど壮絶な感じはしなかったかなあというのが印象。そして父親殺しの話に関しては『青の炎』を思い出してしまってどうも……なんというか、全体的に悲惨度が足りないよなあという気はしました。文章も読みやすいといえば読みやすいんだけど、言い換えれば文体が軽いってことだし。そしてやっぱりどことなくラノベ臭が漂ってるよなあと。やたらに凝って長いサブタイトルとかそんな感じよね。


ところで元ネタの『女には向かない職業』とはなんか関連性があったりするんだろうか。