『アバター』

男の子回路が発動しそうな設定とかはごろごろ転がってはいたのですが、それよりもまず「金かかってんなー」が第一印象でした。もうすごいCGです。原住民の動きを始め(予告を観た時は青くてきもちわりーこんなの飛び出してくんのかよーとか思ってたのですがしばらくするうちに慣れてくるマジック。ただ人物認識がかなりし辛い)動物や植物の造詣も凄く良いです。ただ肝心の3Dがどうもダメダメだった気がする。全然飛び出してないの。無駄に字幕が飛び出してたし。関係ないけど観てる途中字幕が「なんか変だな……もしやこれは……」と思ってたらやはり戸田奈津子の所業でした。今まで戸田奈津子が何であんな叩かれてるか分からなかったけど、今回でちょっと分かったような気がします。英語が全く分からない僕でも変に思うんだから、英語が分かる人は違和感バリバリなんじゃないかー?
閑話休題。昔遊園地とかで使った、紙のぺらぺらの3Dメガネを使った映像は本当にぐわーって感じで、そんなのを期待してたんだけど、そういう点ではだいぶ迫力に欠けた感じがしました。もっと飛び出す感じだったらきっとまた感想も違ってくるだろうなあ、と思うと残念です。正直言ってこれで500円(僕の場合は700円)は高い。


で、まあ3Dにはだいぶ不満が残るのですがCGについては文句なしです。これは本当にすごいと思った。まあ具体的には「金かかってんなー」的な意味でw
ストーリーはかなり凡庸。テンプレ展開っつーかベッタベタ。まあベタ展開でもその展開の持って行き方に魅力があればいいんだろうけど、僕としては引っかかる部分は特になし。というわけで僕としては映像美を楽しむだけの映画となってしまいましたとさ。あと人がばったばった死んでくのでびっくりした。主要登場人物のほとんどがお亡くなりになってるし。あ、あの操縦士のねーちゃんは最後まで格好良かったですね。


一番気になったのがあのドラゴン(?)ですよ! 苦労してドラゴンを手懐けて、絆を結んで、自由自在に乗りこなせるようになって、主人公がピンチ(っていうほどでもないけど)の時には颯爽と現れてくれちゃったりしてるのに、後半になって名誉のためか信頼を得るためか知らんけどドラゴンのボスみたいなのにあっさり乗り換える主人公。そしてそのドラゴンはその後一回も出てこないし。いやこれひどくねー? 絆はどうなったんだよ絆は! やっすい絆だなー。
あ、でも髪と角をくっつけるだけで絆を結べるのはいいですね。僕もそうやって絆を結びたいw