2011年夏クール感想その2

ブルドクター』第3話まで
ブルドクターのブルってブルドーザーのブルなのね。僕はてっきりブルドッグかと。
悪くはないんだけど特に良くもない、いかにも水曜のお仕事ドラマ!って感じの印象。というか1話、2話はそれなりによかったんだけど3話の出来があまりよくなくてですね……事件と珠実(江角マキコ)家族を結び付けてるってのはまあ分かるんだけど3話目はちょっといい加減すぎやしませんかい? 事件の真相自体もなんとなく粗が目立つというか。それ以上に気になるのがラストに強引にお涙頂戴に持っていこうとしているのが妙に気持ちが悪い。それ以前にゲストキャラの関係を掘り下げるまでいけてないから違和感ばりばりだし。ゲストは毎回それなりに豪華でいい感じなんだけどなあ。あともしかして毎回釜津田(石原さとみ)絡みの事件なのかな? それはさすがにちょっと……
あ、あとキャストちょっと多すぎだね。全然焦点が当てられてないし、あんなに多くする必要なかったんじゃないかね。志田未来ちゃんとかもったいない使い方すぎるよ、かわいいけどさあ。


『IS』第1話
ここまではまあ序章、来週からが本格的に物語が動き出す、っていった感じですかね。さすがに丁寧な作りで、それでいて結構きわどいシーンも多くて、さすがテレ東ですなー。ただ説明的なモノローグがかなり多かったのが気になるかな……まあこれは春(福田沙紀)の生い立ちを紹介するような回だったから仕方ないと割り切って、来週以降に期待しましょう。
福田沙紀ちゃんは女の子と言われれば少し体格ががっちりしすぎている、男の子と言われれば少し雰囲気が柔らかすぎる、そんな絶妙な感じがあってぴったりかも。普段はあんまり思わないのにこのドラマになった途端揺らいでるジェンダーが感じられるのはすごいなあ。母親役の南果歩もよかった。なんか基本的に情緒不安定な感じの役柄はうまいよね、彼女w ただちょっと高橋ジョージがなあ……浮いてる気がするし、まず演技がクサいんだよなあ。なんかこの夫婦の組み合わせもちょっと微妙な感じだし。


それでも、生きてゆく』第3話
まあこれは過去に固執している人たちの物語だから仕方ないかもしれないんだけどさ、さすがに被害者家族の「亜季(信太真妃)はねえ、こういう子だったのさ」的な思い出話の連続にはちょっとうんざりかなあ。そのエピソードが胸に迫るものかといえばそうでもないし。まあたぶん視聴者の心を動かすものではなく、「過去に固執している」っていう点を描くための過去話なんだろうから(だからこそ言葉で語られているだけで映像はほとんど出て来ないんだろうし)それはそれでいいんだけど、あまりにも連発されるとちょっと鬱陶しいかも……話繋がりだけど、会話がなんか面白いよねこのドラマ。妙なテンポで。
しかし最初のカットには騙されましたよ。いたずら電話がかかってくる→そのシーンでは響子(大竹しのぶ)がお風呂を洗ってる→あれ、じゃあ犯人は響子じゃない?→いやがらせの依頼をしていた、ってコンボはひどい、ひどいよいい意味でw すっかり坂元先生に騙されちゃったじゃないかっ! あと今回印象的だったのは検死報告書のシーンかな……あそこのシーンはめちゃくちゃつらかった。ただ「暴行の痕跡はなかった」って洋貴(瑛太)が言ったときには響子と一緒にほっとして、そしてほっとした響子の表情にぐっときた。やっぱりこのドラマの魅力は役者陣の演技が相当大きく占めてると思う。お話としてはもうちっとぐっとくるものが欲しいかな〜。来週あたりからいろいろと話が動き出してきそうな感じなので楽しみですが。
そして!そしてそしてそして!! ついにみなさん、安藤サクラがきましたよ!! 最後の「三崎文哉くん!(ニヤリ」は愛のむきだしのコイケを彷彿とさせる笑みで……うひょー!! こいつぁ楽しみだぜえええええええ!!!(主に安藤サクラが)