2011年秋クール感想その5

UN-GOは見てるけどとりあえず感想は保留で。特に書くことない……別に面白いわけでもないしな〜。勝地くんは二話目で既に勝地くんだとは感じさせないほどの声優力。すんばらすぃ。


カーネーション』第3週
先週分です。もう月曜日っから社会の厳しさを叩きこまれてつらい、つらいよママン……朝からこんなつらいの見たくないよ……とかいいつつ見てましたけど。いやだっておもしろいし。いやあ渡辺あやってこういう話も書けるんだなあ……と日々感心しきりですよ! きちんとサクセスストーリーとしての基礎ができてて、さらに糸子(尾野真千子)がちっとも嫌みのないキャラじゃないどころかオノマチパワーも含め愛嬌のあるキャラクターになってるから見やすいし。話の焦点を糸子に絞って、それ以外の登場人物の話はあくまで添え物になりつつ邪魔になってない距離感も素敵だ。あと話がサクサク進んでくれるのも好みだなー。まさか一週であっさり糸子が解雇されちゃうとは思わなかったしさあw


私はシャドウ』第1話
フカキョンが探偵という名のコスプレしてそれをにやにやしながら眺めるコメディドラマかと思いきや、番宣見たら意外に重そうな感じでうーん……と思ったのですが、いやはやおもしろかった! 夫の名前を連呼する鬱陶しい主婦の役でも、フカキョンなら許せてしまうからびっくりだw いやー深田恭子っていう女優はなかなか偉大ですよ。彼女だと許されることがこの世にはいっぱいあるのだ。驚いたときの演技が目を見開くだけだって、怒ったときの演技が頬を膨らませるだけだって、泣く演技ができてなくたってフカキョンだからいいのだ! いや褒めてますマジで! むしろずっと演技ヘタなままでいてほしいw
しかしフカキョン以外にもきっちり面白かったです。何気によくできてる話だと思う。このスタッフはさすが外さないなあ。専業主婦が探偵やる、なんて荒唐無稽な話でもその流れをうまく作ってたしね。あと芹菜パパ(小日向文世)とフミくん(藤木直人)の関係も気になるところですな。ラストの「ラーメン食べに行かない?」っていう言葉に対してのフミくんの笑顔がすごく気になるんだけどなあ……どうなんでしょ。なかなか楽しみです。初回だけ見れば一番面白かったかもしれない。


妖怪人間ベム』第1話
各所大絶賛だったけど、うーんそこまでかぁ? いや悪くはなかったけどさ、そこまで惹きつけられるものも特にないよね。オリジナルのアニメを一度も見たことがないからそう思うんだろーか。ただ役者はみんなきっちり演じてるし、ストーリーも大きく破綻してないので気軽に見られそうな感じではあるかな。はじめて杏をいいと思ったもんw 特に光石研はさすがの演技だった。家族で気軽に見られるなつかし土9ドラマ、って感じかな。とりあえず「悪くない」の枠を越える以上のものが初回ではあんまり感じられなかったのは残念。あ、メイクはかなりがんばってましたねー。妖怪の気ぐるみが特撮のそれまんまでもうちょっとがんばれよ!とはちょっと思ったけどw
光石刑事の涙で人間に戻った、ってわけじゃなくて、柄本明のあのでろでろがその要因なんだろうねきっと。毎回柄本さんに操られた悪者を退治してく的な話になってくのかな〜。結構ダークな部分が見え隠れしてるのはちょっと好みかも。あがた森魚一家もどう絡んでくるかちょっと楽しみではあります。


家政婦のミタ』第3話
いやー、第3話でこの展開はすげえなww 家族がもうどん底状態なんだけど、まだ3話だしもちろんこれからどんどんさらに堕ちてくんですよね?(わくわく)今まで遊川さんの家族モノっていうとドタバタした感じというか、コメディベースのものが多かったので、こういった極地にまで辿りついたか……としみじみする気分です。やっぱり基本形としては女王の教室とおんなじなのかなあ。入りこんだ異物=瓦解のきっかけ=同時に修復のきっかけ、的な。今回は演出も佐藤東弥さんだったし(参加してるとは知らなかった!)おもしろかった! 次男坊の顔に絆創膏きちんとついてるのとかもすごくぐっとくる。来週もとんでもない展開になってるし、ほんとさっぱり先が読めないドラマです。いいねいいねー。
で、ミタさん(松嶋菜々子)は子供を亡くした、とかなのかなあ。あのコーラやらパンやらはお供え物的な意味とか? 阿須田家の母親が不倫を苦に自殺とか、妊娠を武器に迫られたとか、ちょいちょい情報は出てくるけどなんか全部鵜呑みにできない怪しさはあるよなあ。それが意図してかどうかはわからないけど。でもそれすらミスリードな気がするw しかしお父さん(長谷川博己)そもそも親になるのに不安があるのに四人も子供孕ませてんじゃねーよと僕は言いたいw パパンが言ってることが全部本当ならお母さんも相当アレな人だけどね。
それにしても今更だけどミタ役に松嶋菜々子をキャスティングしたのはすごいね。わりと表情豊かなイメージだったから、新境地開拓なんじゃなかろーか。


『QP』第4話まで
3話までは全然話動かないっていうか、元(林遣都)とヒコさん(田口トモロヲ)がイチャイチャしてるだけやん……って思ってたけどようやく話が動き始めましたね! アクションもなかなかかっこよかった〜。これでようやくOPに繋がったってかんじかなー。たくみんもやっと主役っぽくなってきたしw あとトム(金子ノブアキ)とジェリー(渡部豪太)のキャラが立ってきたのもよかったな。これで来週から話が動き出す感じかねー。窪田くんも出てくるみたいだしねん。


『ランナウェイ』第1話
なーんか全体的に漂う安っぽさは脚本のせいかキャストのせいか演出のせいかわからんのですけれども、でもそれなりに緊張感はあってくれてほっとしました。ただキャラクターがだいぶテンプレートで型に嵌ってるのはちとつらいねー。全員が全員冤罪だったりハメられたり、っていうのもまぁ仕方ないんだけどちょっと安っぽくしている要因の一つかも……個人的に気になったのは脱獄よりも脱獄に至るまでのシーンかな。五人が集まる過程とか脱獄を決意するまでとか、あまりにもサクサク進みすぎてちょっとなあ。なんていうか徹底的に間が足りないドラマだと思う。いやあほんと塚本くんがいなかったらさらにつらいことになってたぞこれ! 塚本くんは偉大やでえ……イッチーの演技もかーなーりークサくてきっつかったしなあ。
ただ、サクラ(熊田聖亜)の存在は結構大きなアクセントになるんじゃないかなと思ってます。これが「子供使えばとりあえずウケるんじゃね?」みたいな考えで投入された設定じゃなけりゃいいんだけど。あとアタル(市原隼人)の娘への愛情が、サクラっていう存在で昇華していきやしないかってのが今後ちょっと気になる点ではある。
主要四人の他にも八神蓮とか千葉雄大とか若手てんこもりなのはいいけど、そのぶん演技面でちょっとつらいのが残念。子役に食われてるよみんな! あとツイッターとか出てきちゃうのも安っぽさの一因なんだろうなあ。いきものがかりの主題歌もなんか合ってないしやっぱり安っぽくてきつい。あと波田陽区な。なぜに波田陽区……
とりあえず見続けるけど、とりあえず室井滋メイン回ぐらいまではがんばるけど、でもこれ以上安っぽくならないことを願う〜。日本のドラマで脱獄*1とかカーチェイスとかロードムービーとかやっちゃうっていう試み自体は嫌いじゃないんで、せめてこの水準は保っててもらいたいな。あとゲストにはぜひぜひ芸達者さんをお願いしたいところ。逃亡者然り逃亡弁護士然り、なぜか逃げる系のドラマってどれも出来がひどいからねぇ。

*1:Fiveぐらいじゃない? 見たことないけど