『千年女優』

だいぶ前に観たので感想は軽く。いやあ非常に面白い作品でした。やっぱ好きだわ今敏。ストーリー自体はどうにも粗が目立つというか、腑に落ちない点もいくつかあるんだけど、怒涛の演出力の前にはそんなもん些細なことさ! 特に後半は圧倒されっぱなしだった。注目されてるらしい最後の台詞には、うーん特に思うことはなくw あまり締まりのいい台詞とは思わなかったかな。
しかし考察好きの人とかはたまんない映画だと思います。現にいろいろ飛び交ってるみたいだし。しかしわりかし単純な構造の映画だと思うんだけどなあ。あまり言及されてなくて気になったのが、(以下ネタばれ反転)千代子が今まで演じてきた役柄は、彼女の人生に沿ったというものだけではなく、千代子の前世を描いたものであるってことなんだよね。それとも当たり前だから誰も触れないんだろうかw あとあの老婆が自分自身だった=自分自身で自分を縛りつけている、っていうことは、ラストの台詞にかかってるってことだよねきっと。(ネタばれおわりー)しかし映画の内容がベッタベタだったのはわざとなんだよね? あれが真面目にやってたとしたらちょっといろいろきついぞ。
しかし音楽の平沢師匠がめたくそかっこよかった。ラストにロタティオン流れたときなんて脳汁MAXだったもんね。さけぇーりんねのおぉおぉおー♪