「今夜ひとりのベッドで」#8

今夜ひとりのベッドで #8「元妻の妊娠疑惑」
今日もなっがいですよー。なんか語り癖ついちゃったなあ。ちと背伸びしすぎかも(僕が)


父親(岸部一徳)が危篤だと聞いて、病院に急ぐ明之(本木雅弘)と了(要潤)。この時別々のタクシーで来ていましたけど、あれってたまたま同時に病院に着いたってこと? それとも、一緒のタクシーに同乗するのがイヤだったから、別々のタクシーで行ったってこと?
ま、それは置いといて。慌てて病院に行ったものの、けろりとしている父・竜之介。危篤じゃなくて一徳だったという……(く、くだらん……)しかしこの飄々としている役が、岸部さん似合っていました。だからこそ修羅場になりがちなシーンも結構楽しかったというか。「あー大きな声出したから疲れちゃったよ」って。
しかし本っ当に女ったらしの男だったんですね、竜之介は。実は最初は了の母親と婚約していたが、明之の母親が身ごもってしまい、結婚したものの、今度は了の母親が妊娠し、そっちに走った……って、ややこしいなー。そして明之と了の立場は一体……最初「何言ってるんだ。若い方から、年上の方に走ったんだぞ」って聞いたときは「え、まさか明之の母親だと思っていたのは了の母親で、了の母親だと思っていたのは明之の母親だったの!?」と勘違いしてしまいました。こっちの方がややこしいっちゅーねん。そして予告の「あずちゃんは妹」発言は「ユミサカシタ アズキ」さんのことでした。まだいるのかよ、子供が……ま、妙な展開にならなくてよかったですけど。でもこんな女ったらしの父親の血を、明之と了はしっかり受け継いじゃっているんですよね。またこういうシーンの盛り込み方が、このドラマはうまいんだよなあ。ま、これは最後に語るとして。


しかしこのドラマって「偶然会う」シーンが多いですよね……ま、なんだかんだみんなが集まっているシーンは結構一触即発な感じで好きなのですが。友(瀬戸朝香)の家の前、居酒屋、明之の仕事場などなど。その中で印象に残っているのが、友と梓(奥菜恵)かな。「盗られそう側」と「盗るかもしれない側」が逆転してしまい、最初の小悪魔ぶりはどこへやら、すっかり弱くなってしまった梓。「友さんに走らないで」って話をしたあとで、明之が勃たなかったらそりゃ泣くだろうよ。「自分は愛されてない」って思っちゃうよなあ。薬局店でのやりとりだって、友が妊娠していることを知って、「あ、この人たちは最近までセックスしていたんだ」って思っちゃって結構ショックなんじゃない? ま、あまり同情できませんが。
友の妊娠、って展開はドロドロドラマにありがちですが、このドラマだと取って付けた感がなく、ちゃんと伏線が生かされていて、友が妊娠してもただの引っ掻き回すだけの道具になってないんですよね。それがこのドラマのいいところ。母は強し。友はもっと強くなっていくんだろうな。あの髪型は似合っていて綺麗でした。
友も充分いい女なんですが、僕としては玲子(羽田美智子)のキャラが結構好きなんですよ。普段明るかっただけに、「大人の女は泣かないの」って言ったシーンは、本気で明之が好きだったのに完璧その気がないと知らされてショックを受けているんだなあってのが分かって、さすがに可哀想だった。俊介(佐々木蔵之介)にはあっぱれ。


えーそれで、「竜之介の血を明之と了は継いでいる」って話ですが、よくよく考えたら、了も(一応明之も?)結構女ったらしなんですよね。了は梓との結婚式のとき、サエコとドタキャンして、でもサエコが別の男(佐藤二朗)を妊娠していると知ったら梓にまた近づき、お姉さん的存在な友にも惹かれ……しかも来週はサエコが「(あの人が)離婚してくれないの」って言っていましたな。まさかそれでまたサエコに走っちゃうんじゃ……
明之は竜之介を毛嫌いしていましたけど、来週を見る限りこのままだと竜之介の「婚約者→浮気相手→再び婚約者」という女性遍歴を辿ってしまうことになりそう。子供の力って大きいからなあ。父親を他の女に盗られた(と思っていた)経験のある明之としては、子供にそんな思いをさせたくないはずだから、友に「その子の父親にならせてください」って言うのは分からなくもないんだけど、それでもちょっと勝手すぎるよなあ。予告で友が言っていたとおり、友も梓も子供をも傷つけていることになりますから。もちろん、了もかなり勝手なんだけどね。
僕がちょっと引っかかった台詞は、梓が「結婚していたことがそんなに偉い? 勝ってる?」っていう言葉に対する、「そんなことないでしょ」っていう明之の台詞。これって竜之介に抱いている感情と矛盾していますよね。竜之介に対しては「結婚していたおふくろを捨てて、別の女に走った憎しみ」があるわけですから。子供がいないとはいえ(ま、できたんだけど)やっていることは父親とおんなじ。


あーまた長くなってしまったよレビューが! でもほんと今回は結構深いと思ったんですよー。最後はみんなきっと一人になるんだろうな。てか、願望。このまんまの状態で誰かと誰かがくっついたらちょっと納得できないかも。
来週は明之も了も父親と同じく「昔の女にまた走る」展開になりそうで、こちらもまた楽しみ。