「けものみち」第六章

けものみち　第六章「愛人の意地」
今期はこれと「神サイ」がトップを行ったり来たり、かな。

今週も米子（若村麻由美）大フィーバー！　もう他のキャストが霞んで見える、見える。鬼頭（平幹次郎）も相変わらずすごいですが。刀を民子（米倉涼子）に渡して「どちらかを刺せ！」って……ひええー。その刀が襖を貫いて米子の横をすれすれで通ったときはまじでビビった。鬼頭は民子が小滝（佐藤浩市）と体だけでなく、心も通じ合っているように見えたから嫉妬してあんなことしたわけなんですね。しかし、どうして鬼頭の耳に小滝のことが入ったんだ？　やっぱり秦野（吹越満）か？

その小滝さんも、いったい何をしたいのやら……民子が去ったあと一人で高笑いしたり、光恵（田丸麻紀）を民子の秘書として潜り込ませたり……しかし、光恵は小滝の手下だったのか。僕はてっきり米子だと。しかし、民子は電話越しの声が光恵だとは気づかなかったのか？

久恒（仲村トオル）が交通課に異動になった。これはやっぱり鬼頭のことを調べようとしていることが知られちゃったからだろうな。しかし奥さんの薫（網浜直子）がなんだか金のことしか考えていないような描写で嫌悪感を抱きました。「あなたが死んだら子供が受験できなくなる」とか「公務員だと定年後は安泰（みたいなこと）」とか言ったり、何なんじゃ本当にもう。それにしてもトオルちゃんの咳が妙にリアルで痛々しいです……

そうそう、忘れちゃいけない佐和子（野川由美子）再登場。ベルコッティとかいう謎の外人との交流を持つ佐和子に、民子が事業拡大のためにベルコッティに一言口利きしてほしいと頼む。しかし佐和子はこの前の復讐と言わんばかりに「その前に、あなたがこの場で私にできることは、ひとつしかないわね。……土下座」と冷徹に言い放つわけですね〜。しかもレストラン内、佐和子ファンのおば様方がいる面前で。そんなことしたらファンが離れていっちゃうと思うんだけど……そして「ごめんなさい、忘れてたわ。ベルコッティとは先日、喧嘩別れしちゃったの。お役に立てないわ」と一蹴＆高笑い。嫌な女大爆発、さすが野川由美子……しかし民子も恨みを買ってる佐和子なんかに頼んじゃうあたり、よっぽど切羽詰ってたんですかねえ。

まあそういうわけで事業拡大は失敗に終わるわけです。民子は間宮（長谷川朝晴）に見切りをつけちゃうし……冗談でも「女の特権」とか「美貌を使って」とか言われるのが癪に障ったんですかね。今の自分が鬼頭に対してそういう状態にあるから？　あ、そういえば先週の美代子（星野真里）との件はどうなったんだろう。美代子が露骨にイラついている態度を見せていたのを見ると、断られちゃったのかな。なんだ……これでもうちょっと旅館サイドの話が動くと思ってたのにー。

まあいいです。だって若村麻由美が頑張ってくれてるんだもん！　物を食べたり、片手挙げながら雪浴びてたりするだけですごい怖いんですが。ガムテープ貼るだけでも怖いよ。そのあと爆睡（しかもすごいわざとらしい眠り方で……）してたのには笑いましたが。そうそう、笑ったといえば米子が鬼頭の帯をくるくるくるくる回りながら締めているところ。あれは面白かった。
しかし鬼頭も米子の姿が見えないだけで「米、米はどこじゃああ〜〜！」とかなりご執心なご様子。そしてこの家から離れさせないために「結婚せんか？」と米子に持ちかける。米子は鬼頭からのプロポーズだと思って喜ぶんだけど、実は黒谷（前川泰之）と「結婚しろ」っていう意味だったんですねこれが〜〜〜。そりゃ米さんも怒るわ。
そのあと米子が民子の店に来て、宝石をつけて「こんなの初めて……」「いいわね、あなたには才能があって」と自分が２５年間鬼頭家に仕えていることをつらつらと話していたので、もしかしたら鬼頭に恨みを持って、のちのち民子と一緒に手を組んで鬼頭に立ち向かうのか？　と思ってたんですが、米さんはもちろんそんなに甘いはずがなく……
「今後のお世話は民子さんにお願いします」という米子の言葉通り、鬼頭に食事を食べさせる民子。しかし、食事をしながら（民子の脚に手をつっこみながら）「ぶほぉっ！」と吐いて倒れる鬼頭老人。これめっちゃビビった……
そして医者から「食べ物に毒物が混入されていた」と告げられる。そして、黒谷が「食事を食べさせたのは、この女です」と民子を指差す……ひえええ〜〜！　これって、米子と黒谷が手を組んで民子をハメたってことですよね？　そしてあわよくば自分の気持ちを踏みにじった鬼頭にも復讐できるって？　こ、怖すぎる……

来週は小滝がいよいよ本格的に動き始める模様。久恒と秦野の出番が減ってきたのでちょっとさびすぃ。旅館の二人はもう前々からだけど。