「神はサイコロを振らない」the 7th day

神はサイコロを振らない the 7th day「余命半年教え子に再会……神様からの贈り物」
坂倉(升毅)まで「ヤッチ」って呼んでたぞおい。


今日のテーマは最後のテロップどおり「仕事」。竜蔵(ベンガル)は病気で余命半年だったのかー。「この10年……いや、半年でいい。返してください!」っていうのは伏線だったんですね。そんなことヤス子(小林聡美)に言ったってしょうがねーじゃん、って思ってたけど、確かに余生短い人の方が生への執着心は強いですからね……
「黛さん、保障してくれますか。少年に会うことで、父が傷つかないように……再会したことを、必ず、良かったと言わせて下さい」とヤス子に頼む弘美(遠山景遠子)。しかし少年・綾瀬(城田優)はいじめられていた辛い過去を思い出したくないので、竜蔵には会いたくないと言う。ていうか、いち教師のことなんていちいち覚えてるかなー。10年経ってるんだよ? 忘れててもおかしくないのに覚えていたということは、やっぱり綾瀬にとって竜蔵は恩師だったということなんでしょうか。しかし彼、顔が超ハーフ入っててビビった。10年間の間にいつ外人が混ざった! とつっこもうとしたら、あの子役もハーフだったらしい。……そうは見えなかったが……
最後、綾瀬が竜蔵に頭を下げて走るのを見せたところはなんか妙にあっさり解決した気がして別になんとも思わなかったんだけど、弘美の「父が『402便に乗っていて良かった。乗っていなければ、成長した綾瀬さんの姿を見ることはできなかった。10年後の綾瀬さんに会えたのは神様からのプレゼントだ』と喜んでいました」との台詞にはずきーんときた。さすがにあれは竜蔵が可哀想だったよ……代役を立てるのはひどい。あと余談ですが*1あの学校、「光とともに・・・」の学校でしたね。黛家といい、女王・野ブタの学校といい、結構日テレって使いまわし多いな。


そして哲也(山本太郎)は、自分のせいで402便があんなことになってしまったのだと人知れず落ち込んでいた。だけど竜蔵の話で「タイムスリップしたおかげで、神蔵さんは綾瀬君に会えた」と少し立ち直る、っていうのはよかったなあ。しかしヤス子と哲也のコンビネーションがどんどん良くなってる。お互いを「アホ」呼ばわりするところとかいいなあ。「がんばれ、って言ってくれる?」と言ったヤス子に、間抜けなぐらい大声で「がんばれーっ!」って言う哲也っていうのもいい。


そして、亜紀(ともさかりえ)。彼女は今回まで完璧にキューピッドに徹していて「お前はやりたいことがないんかい?」ってツッコみを前回入れたところだったんですが、そんな彼女にもようやくやりたいことが。10年前飛行機内で出会った男(長谷川朝晴)に、今はどうなったのかもう一度会いたいという。亜紀にとっては数日前の出来事で、自分の昔を思い出させてくれるような人だったのかもしれないけど、ヤス子の言う通り「忘れられて当たり前なんだよ」。確かに書類拾って励ましただけじゃ別に大したことしてないし、名刺渡したのだって「もしかしたらこの女から連絡来るかもしれない」っていう下心があったからなのかもしれないし、亜紀の激高する気持ちは分からなくもないけど、この場合は仕方ないよなあ。


そうそう、菊介(武田真治)は今日もいい味出してました。「勝負下着」って聞いて*2カーテンに包まってにやにやしたり、哲也に餌付けされたり……面白い。
あと今回泣いたのは後藤母子かなあ。ちょっとあっさり和解しちゃったのには拍子抜けだけど(まあまたこれから波乱があるのでしょう)瑠璃子成海璃子)を泣いて抱きしめる杏子(高橋惠子)、という構図には泣いてしまった。だけど航星(中村友也)、「残された時間をお母さんのために使いたいって。……でも、そういうのは違うと思って」って、ちょっと他人の家庭に首突っ込みすぎでは。彼は瑠璃子が好きなのか? いっつも一緒にいるよね。


来週はいよいよ「乗客たちが助かるかもしれない」という話に。ハッピーエンドでももちろんいいんだけど、話の構成上、死なないにしても消えてバイバイ……っていう方がしっくりくるし泣ける気がする。なんかこのまま「10年前の人たちが現代にいられることになりました。ちゃんちゃん」じゃちょっときれいごとっていうか、出来すぎな気がして。

*1:最近このフレーズよく使うなあ

*2:ていうか10年前って勝負下着なかったの?