ビデオ三昧週間その4

今日の映画はこれ。「観ておいた方がいいよ」と言われて借りたものです。他にも何か「今の年代のうちに観ておいた方がいい」という作品があれば教えてくださいませー。

天国と地獄 [DVD]

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で、えーと、みなさん物凄く絶賛してるので言いにくいんですけど、そこまで楽しめなかったというか……思ったよりも緊張感がなかった。2時間ちょいが長かったです。観てる間肩凝っちゃったし……やっぱり古い映画は性に合わないのかなあ。

(以下ネタバレ)


良かった点
・身代金を列車から投げるシーンはさすがにすごいと思った。今ドラマや漫画でよくあるこのシーンは、この映画からきたのかな。
・この映画の一番の見所と言っても過言ではない(by時効警察)桃色の煙のシーンは「おおっ」って思った。ていうかあの時代カラーって撮れたの?
・薬物中毒者の描写が怖かった……
・ラストの権藤(三船敏郎)と竹内(山崎努)の対峙はさすがでした。ラストのシャッターがしゃーんで「終」とはまた後味の悪い。


気になった点
・権藤夫婦が「息子が誘拐された!」と慌てているときに子供が「ママー、呼んだー?」とやってきたところは思わず笑ってしまった。
・誘拐されたのが権藤氏の息子ではなく運転手の息子なのに、身代金を要求されているのが権藤氏……というのがこの映画のミソなんだけど、身代金って警察が用意してくれるもんじゃないのかえ?
・権藤さんが決心するまでが結構長かったな。秘書(?)の長いものには巻かれる性格が最高。
・誘拐されたというのに運転手の息子は呑気すぎ。
・BGMの「パーンパパーン」がうるさい。
・踊るシーンも長すぎ。


で、思ったんですけど、一番可哀想なのって誘拐された子供のお父さんじゃあ……子供が誘拐されて、頼める人は権藤氏しかいなくて、それこそ土下座してまで頼まずにはいられないわけで。で、彼が払えば払ったで、彼がどんなに賞賛されたとしても彼は苦しい思いだったと思うんだけど。で、誰も労わってくれないし。彼に罪はないっつーのに、可哀想だ。