「14才の母」第二話

14才の母 第二話「お前なんかもう娘じゃない」
オープニングのあの格好は胎児をイメージしてるんですよね?


一話目よりも更に深みがある展開で、見応えありました。第一話は確かに性描写が甘くて、これじゃメッセージ性が伝わってこないんじゃ?と思ったのですが、周期の話とかは今回ちゃんと出てきましたね。それでもやっぱり「一回で妊娠かよ」とか「出産による母体へのダメージとかはどうなるんだ?」とかの疑問はありますが。それにしても産婦人科医役の高畑淳子さんは良かった。親が取り乱してしまう気持ちも分かるけど、一番混乱しているのは当人であるわけで。そんな未希(志田未来)を支えてくれる的場(高畑淳子)みたいな存在は貴重だよなあ。でもいくら優秀な産婦人科医でも、十数年前に出産した母親の顔は覚えてないと思うんですが……
未希はどうやら出産する気満々のご様子。子供が子供産んでどうする、安達祐実が出産するのとは違うんだぞ、と言いたいところですが、「じゃあ私堕ろします」で終わっちゃドラマにはならないからなあ。いや、それはそれでドラマにはなるかもしれないけど、話膨らましにくそうだし。本当の問題は出産した後ですよね。だからこそ「母体への影響」とか「14才が子供を産む覚悟」などをきちんと書いて欲しいところでございます。


さて、今回は両親に妊娠を告白する話。とりあえず、万引きを告白してくれたのは良かった。あのまま無いことにされるのは嫌だったので……しかし今更ですけど、万引きしたのってお金が足りなかったからだけじゃないよね。こんなの買ったら好奇の目にさらされる……とかって思ったのではないかと。
母・加奈子(田中美佐子)が未希の部屋から妊娠検査薬を見つけてしまう。未希ちゃん、そういうのは隠すかさっさと捨てるかしましょう。加奈子は茫然自失としつつも「これは自分で買ったの?」「どうするか妊娠するか分かってる?」と冷静に聞いているのに対し、父・忠彦(生瀬勝久)は大いに取り乱す。このときの生瀬さんの演技にグッときちゃいましたよ〜。言ってることは物凄く短絡的なんだけど、なんかそっちの方が逆に感情移入できて。その足で「その男のところへ行くぞ!」ってのはちょっとおいおい、って感じでしたが、いざ静香(室井滋)を目の前にすると尻込みする父と、「お話があるんですが」と毅然とした態度で言う母という対比が印象的でした。印象的といえば、両親共が「無理矢理やられたのか?」と未希に聞いたところ。やっぱり自分の娘が同意の上で誰かとセックスしたなんて思いたくない、っていう気持ちからそういう言葉が出てくるんでしょうか。


しかし気になるのがちらほら話に出てくる香子(山口紗弥加)の知られざる過去。「あのとき」「あのこと」とか妙に思わせぶりですが、正直言ってあまり興味ないというか……あまり無駄話にならないことを願う。どうやら真由那谷村美月)と関係あるようですが……あ、キヨシ(井坂俊哉)今日はばっちり分かりましたよ!
来週は桐野家の話がメインになるのかなあ。智志(三浦晴馬)がどういう反応をするのか気になるところ。母・静香もただの息子庇護な馬鹿っ母になるだけでなく、彼女なりの葛藤があって……っていう描写があると嬉しいなあ。その辺、室井さんだったら上手く演じてもらえるはずだし。


つーか今日のレビュー長っ! ここまで熱入れて書いたのは久々かも。なんだかんだ食い入るようにして見てるんですよ、このドラマ。まあまさに製作者側の罠(罠て)にはまったというわけですな……