「家族」第1回

家族 第1回「妻との別れ"熟年離婚"から1年新しい親子愛の物語」
うーん、このサブタイトルはどうなんだろう……


結構面白かったと思います。前半のリストラがどうのこうのとか、自殺がどうのこうのとか、本筋から飛躍しすぎてた感があったけど、後半は良かったです。後半の妻の身勝手さにイライラしてたんで、「悠斗は俺が育てる!」と言ったときは「よく言った!」って感じでした。ただ、「自分が悠斗の傍にいてやらないと」という思いよりも、「自分が悠斗の親として優れている」ってことを争って悠斗(宇都秀星)の親権を奪い合うような展開になるのは嫌だなあ。関係ないけど悠斗君「やだやだやだ!」の連呼で、さすがにちょっとうざかった……


・上川亮平(竹野内豊
本当子持ち役は珍しいなあ。台詞が若干聞き辛いのは難点でしたが、父親役ってのは新鮮だしどんな感じになるか楽しみですね。しかし、あのピアノの発表会は間に合わなかったのは仕方ないにしろ、家を勝手に買っちゃうのはまずいよねえ。亮平にとっては気の利いたサプライズのつもりだったのかもしれないけどさ。全然気ぃ利いてないけどね。


・佐伯慎一郎(渡哲也)
熟年離婚」とは一変、随分家庭的なお父さんに。今度は離婚じゃなく死別か。「熟年離婚」ほどは登場人物も雑然としてないし、こっちの方が見続けられそうかな。彼と亮平がどうして同居していくことになるのかが気になるところ。だけど「どうして迎えに行ってあげなかったのか」っていうのはちょっと亮平にとっては無理があるよなあ。


・上川理美(石田ゆり子
前半はまあ理美の気持ちも分からなくはなかった。だけど後半はひどかったよ。「悠斗の気持ちも考えてよ!」とか言ってたくせに自分は誕生日も覚えていない。「仕事にかまけて」とか言ってたくせに子供を置いて仕事のため遠征。しかも部屋に男連れ込んでるし。ちょっと身勝手さが目立ったなあ。亮平の立場から見たら完全に理美=悪者っぽい図式になってしまっているのが残念。理美にも悠斗を思う気持ちがあって……という描写があるならいいんだけど。とにかくムカムカした。


これ以外の登場人物に対しては然して言うことはないんだけど、さくら・劇団ひとり木村多江それぞれ良かったです。木村多江は上川夫妻の離婚問題について深く関わっていくみたいですねえ。とにかくじっくりと書いていってくれそうなので、テンポが悪くならないことを願いつつ見たいと思います。