「14才の母」第六話

14才の母 第六話「私にも母子手帳くれますか」
うーん、今回もツッコミ所多し。


さすがに前回までのような不快感は大分薄れたけど、やっぱりどうしても見てる間しっくり来ないことが多過ぎる。登場人物ひとりひとりが自分の置かれている状況に酔っているというか……ある意味桐野静香(室井滋)が一番正しいんじゃないか?とも思ってしまう。一応彼女「敵」の役柄のはずなのだが。


ま、とりあえずツッコミ所別で色々語ってみたりなんかしちゃって。

・ラジオで「ハーイ、ベイビー!」とテープに吹き込み日記代わりにする未希(志田未来)。なんか見てて凄く恥ずかしいんですけど、未希はやってて恥ずかしくないんだろうか……つーかこれって死亡フラグびんびんですよね? 未希が子供を産んで亡くなった後、残された子供と両親がこのテープを聴いて涙する……みたいな最終回が待ってそうで萎えた。


・「叔父さんのところへ行く」って、未希それはそれでいいけど叔父さん夫婦(河本準一金子さやか)の迷惑は考えてないのか……大体出産するまで叔父さんの家にいるにしても、子供を産んだ後はどうするの? まさかそのまま叔父の家にいるわけにもいかないだろうし、結局は問題の先延ばしだよね。未希はそこらへんの考えが甘いというか、なんか自分が妊娠、そして出産を決意したことによって及ぼす回りへの影響を考えてなくないか? 当人にがつんと言ってやれるキャラが静香ぐらいしかいないんだもんなあ、このドラマ。家族はもう既に擁護派だしー。


・弟(小清水一揮)がいじめられるなんて思ってもみなかったらしい未希さん。おいおい……弟も物分かり良すぎ。智志(三浦春馬)や弟のいじめ描写があまりなく、それはそれで良かったんだけど、でも実際あんなもんじゃ済まされないだろうなー。「未希は家族だー」みたいなノリで叔父さんの家に行こうとする未希を引き止めるのはいいけどいじめられている弟君にフォローはなしかい。この両親(田中美佐子生瀬勝久)も未希のことしか見てないよなー。


・「学校なんて辞めなさい」という静香に、「未希と約束したから」ときっぱり言う智志。未希との「だから桐ちゃんも勉強してね」という約束がいじめに耐えて学校に行く、と結びつけるのはちょっと妙な気もしますが、まぁ桐ちゃん頑張ってねと。ま、先週も言いましたが、何の責任も取れない智志にとって、こんな風にいじめられるのは一種の責任の取り方だと思うんで。それよりも静香が可哀想だのう。(別に僕が室井滋好きだからってわけじゃないと思うんですが)息子はどこの誰だか分からん女を孕ませ、それを週刊誌に乗っけられ、仕事は減り、息子がいじめられても救いの手を拒否され……立つ瀬ないよなあ。


・「ある子供は武器を持って戦っているというのに、君はのうのうとしてて、それでいいと思ってんの?」的なことを言う波多野(北村一輝)。つーか性が乱れた子供たちのことを蔑視する気持ちは分かるけど、それとこれとは別だと思うんですけど。だったらあんただって「どこぞの男性は飢えて仕事もなく路頭に迷っているのに、お前はくだらんゴシップ記事で儲けやがって、それでいいと思ってんの?」ってなるんですけど。なんか子供がご飯を残したときに「ご飯が食べられない子だっているのよ!」って言う母親みたいだぞ。


・「母子手帳くれますか」「本人が来て下さいねー」「いえ、私です」……ここらへんの一連の流れはちょっとわざとらしすぎ。市役所の人一斉に振り返ってるし……未希の声がでかいのか地獄耳の集団なのか。大体今まで産婦人科行くのでさえ親がついていってたのに、なんで母子手帳取りに来るときだけ本人ひとりなんだか。ちょっと不自然。


さて来週は未希が危ない状況になるよう。まーこの子は自分が妊婦だっていう自覚なかったみたいだしね……しかし今回文句ばっかりですねえ。たまーに「あ、いいな」とか思うポイントや台詞はあるんだけどなー。なんか某所で書いてあったんですが、最初は凄く見心地が悪かったのが、今は完璧白けきった目で見ちゃってるんですよねこれ。なんか生々しさが薄れたっていうか、もう完全他人事になっちゃったんだなあ。