「14才の母」第七話

14才の母 第七話「お金で未来は買えますか?」
どうも近頃真剣に見れないというか。


やっぱり一度綺麗事が鼻につきはじめると、それが異様に気になって仕方がない。粗探しばっかりしてしまうっていうか。探すというより、それが気になっちゃうだけなんだけど。未希(志田未来)は随分現実を直視するようになって、自分で働くことを考えたりだとか母子学級に通ったりだとかしてるのは母親としての自覚が出てきたっていう証拠だと思います。ブーツ履くのはちょっとアレだけど。それよりも加奈子(田中美佐子)がまだ「14才で子供を産む娘を持つ母」としての自覚が出来てないような気がするんだよなあ。大体都合よく「未希は子供」「未希は大人」って言うところがちょっとねえ。毎回言ってますが、やっぱり静香(室井滋)が一番正しい。「自分の人生を決める力がある大人なんだから、その大人の未希ちゃんに誓約書にサインさせたらいかがかしら?」(要訳)という台詞は至って正論。それを頑なに拒否する一ノ瀬家の方々も頑固というか意地っ張りというか。サインをして金貰っちゃえばいいのに。貰っといて損はないぞ。ま、夜逃げ状態に陥った静香に2千万(だったっけ?)も払えるのかどうかはすこぶる謎ですが。そしてなんでラスト、パパ(生瀬勝久)が誓約書を取り戻しに来たかも謎。何あれ、結局未希がああいう状態になっちゃって「やっぱり責任取ってもらわねーと割にあわねーよ!」ってこと? おいおいおい……何か身勝手だな。まだ静香の方が初志貫徹してるぞ、と静香支援派の僕です、はい。
で、静香支援派としてまだ言いたいことがあるんですけど、智志(三浦春馬)はあれなんなの?「どうして、自分で決めさせてくれないんだよ!」はいいけど、あのとき車に乗った若造が何を言うか、って話ですよ(@第五話)。どうせ親の庇護から抜け出せないくせに。なんか未希に対してもえらい淡々としている気がするんだよなあ、何となく。
そして、静香支援派で室井滋ファンですが「弱音になってどうすんの」って言ってたような気がするんですけど室井さん。「弱気になる」と「弱音を吐く」が混合してしまっているような気がするのですけれども……


そしてこのドラマ、「14才の妊娠」という昨今の現状を見据えて作られているドラマだと僕は思っていたんですが今までもたまにあった「いかにもドラマドラマした部分」が今回は異様に鼻についた。周りの反応が露骨過ぎだったり(異動されたパパの会社、近所のオバちゃん、母子学級の人々。特に母子学級はありえん)未希が倒れても「みーてーるーだーけー」だったり、未希と智志が感動的な再会を果たしたり(つーかあの時未希が変な格好したから身体に影響及ぼしたんじゃねーの?)周りに未希と似たような境遇の人が多すぎだったり。だって真由那谷村美月)に香子(山口沙弥加)*1若くして結婚した叔父夫婦(河本準一金子さやか)だったり、しかも母子学級の先生だって昔若い頃子供を産んで……な人だったし。これはいくらなんでもおかしいだろ。
そうそう、ドラマドラマな展開といえば、予告ね。なんかやっぱり「子供を産んで死ぬ未希」ラストになりそうなんですけど……なんか当初の予想を完璧に裏切られて(悪い意味でね)激しく落ち込んでます。もうちょっとシビアに書いてくれると思ったんだけどなー、このドラマ。つーか井上さんとプロデューサーの意向が合ってない気がするんですけどねえ。井上さんはどっちかっつーと静香寄りの考え方をしてそうだし。静香の台詞には妙な説得力があるしさー。

*1:つかこの2人の過去はどうなった?