「世にも奇妙な物語 2007年春の特別編」

今回は超短編はありませんでしたねえ。ネタが尽きたか? ネタといえば、冒頭とラストにやるやつのネタ(今回は料理ネタ)は毎回考えるの大変そうだなーなんて思ったり。


「才能玉」
櫻井君、歌が全然上手じゃなくて驚いたけどわざとですか? しかし、あの髪形はないよなあ……飲食店でさ……表情をコロコロ変えるのは大変そうでしたな。でもなんか櫻井君の人の良さが隠しきれてないっていうか、あんまりおかしな感じの役は似合わないな。ラストは主人公が推理小説家に……って感じで終わるのかと思ったけど違った。彼女(平山あや)も才能玉を、っていうオチはいらなかったんじゃない?

「ヴァーチャルメモリー
記憶売ってあれだけ稼いでるんだから、OL辞めちゃえばいいのに……と思った。そうなれば部長(小木茂光)殺す事もなかったのに。オチはまあ分かりやすかったな。それにしても記憶ネタ結構多いよな、「世にも」って。


「雰差値教育」
これは面白かった。自分で問題を作ろうとしている永作ちゃんは山崎さやか「マイナス」を彷彿とさせたなあ。問題の解決法というか、永作ちゃんが「あなたたちは家族」「あなたが死んで哀しまない人なんていない」なんて言った時は「ケッ」って感じだったんだけど、あのオチはなかなかブラックで良かった。それを背景にして見てみるとなんだか空恐ろしいし。最近学園ドラマが流行っているのを揶揄してる感じもして。西野治風(byハゲタカ)に言うと「とんだ茶番だな」って感じだったんでしょうね、教師以外。いやーしかし、この話はよくよく考えると結構怖いんじゃないかと思いますよ、はい。


「午前2時のチャイム」
これはいただけんなあ。話がくだらなすぎる。桔平ちゃんの熱演が馬鹿みたいだ。最後の医者たち(羽場裕一久々に見たよ)のいかにもな説明口調には「ぷw」だったし、大体あんな大規模な事できるのか?って感じだ。それに題名の「午前2時」はまったく関係無かったしさー。「ホラー現象が起こる→実は人為的→だけどあれ? これはどういうこと……? アッー!!」の展開はもう見飽きたって。


「回想電車」
これはしっとりとした感じで良かったです。やっぱり原作つきは強いね。小日向さんが悲壮感漂う役が似合うんだなこれがまた。あの白髪はメイクですかね? すんごく老けて見えたよ。近頃の「世にも」はオチ重視のところがあるけど(もちろんそれでもいいんだけどね、意外性があれば)こういう雰囲気のやつも結構いいと思います。


というわけで、順位をつけると

1「雰差値教育」
2「回想電車」
3「ヴァーチャルリアリティ」
4「才能玉」
5「午前2時のチャイム」

ってところでしょうか。上の2つが今回はお気に入り。