「セクシーボイスアンドロボ」VOICE03

セクシーボイスアンドロボ VOICE03「お歯黒女」
ゲストは香椎由宇

「親の言う事ってよく分からない。みんなと同じでなきゃダメだとか言っておきながら、人とは違う能力を伸ばせ、とか言ったりする。一体どっちなんだ?
特別な能力を身につけた孤独な人生がいいのか、それとも、みんなと同じで安心だけど平凡な人生がいいのか。泣きたいほどの孤独と、何も無い平凡な自分になってしまうのと、どちらが怖いんだろう」

うーん、うーん。やっぱりどうもグッとこない。なんでだろう、何か話が普通すぎる気がするんだよね。別にベタとかそういうわけじゃなくて。前も言ったとおりテーマが「生死」だったりして(つーか3話全部テーマこれだもんなー)ちょっとスケールがでかすぎちゃったりなんかもしたりする気がする。随所随所のテーマっつーか共通点っぽいものは良かったりするんだけどね。今回は孤独(「特殊な能力を持って孤独なのと、みんなと同じだけど平凡なのと、どっちがいいんだろう?」とか「お母さんは孤独だわッ!」とか)と仕事(お姉ちゃんの仕事)とかかなあ。マキ(麻丘ルリ子)の「気の進まない仕事でも、押し付けられた事でも、自分のやり方でやり通す。それが自分らしくするってこと」は名言だと思う。「『ありがとう』が元気の出る魔法の電池」って言葉も良かったけど、そのあとの「ありがとう」ラッシュはちょっとくどかったなぁ。「うげーっ」とまではいかなかったけど。テーマとか見せ方がちょっとストレートすぎるのかもしれないな。「野ブタ。」ほど心に来る台詞はないし、「すいか」みたいに「普通の人間」が良い部分とか悪い部分とかをさらけだして云々、って感じでもないし。
て言っても、つまらないわけじゃないんですけどね。今クールの中では群を抜いて面白いのは確かだと思う。はいりとか、神出鬼没すぎる名梨君(岡田義徳)とか、そういう小ネタも面白い。やっぱり自分でハードル高くしちゃってるのかなー。あぁあ、中途半端に脚本家とかの力量を知ってると純粋に楽しめなくなっちゃうもんなのかなあ。「木皿さんならもっと面白いの書けるはず!」とか思っちゃうんだよね。どうせ視聴率低いんだから、万人受けとかよりもう書きたい事書いちゃえば?なんて。打ち切りになったら困るんだけどね。


って、今週の話全然書いてねーや。香椎由宇ちゃんは意外と良かったけど、高笑いは下手だったね。栗山千明ちゃんにやってもらいたかったかも。はいりと塚本監督のコンビは回を増すごとに良くなってくな。ナイス夫婦。
来週のゲストは市川実和子ちゃん。って、またか。来週は4話目ってことで色々と脚本に手が加えられる時期なので、そろそろガツンと来る回を期待だゼ。

「十年後の私は元気だろうか。元気の出る魔法の電池は、たぶん、「ありがとう」という言葉だ。月子さん。新しい人生ゲームは…………楽しいですか?」