「ホタルノヒカリ」第一夜

ホタルノヒカリ 第一夜「恋愛するより家で寝てたい……干物女が恋をした!?」
干物女って結構普通じゃね?と思った。


女の人っていうのは白い壁やオレンジのカーテンなんかがある綺麗な部屋に住んでいてビールよりシャンパンとかワインとかが好きで鍵つきの日記帳なんてこまめに書いちゃってキャラクター物のマグカップやハート型の時計とかが家にあったりして枕元にはクマのぬいぐるみなんて置いてちゃったりして、という幻想を抱いている男の人が未だどれだけいるかは分かりませんが、僕自身は「OL進化論」とかで(これを参考にっつーのも微妙ですが)虫除けスプレーを家の中でつける方とか「とりあえず生ゴミと机の上だけは片付けておけば半年ぐらい掃除しなくても大丈夫精神」な方とか読んでいて(漫画を鵜呑みにするのもどうかと思うけど、あれはあれで結構リアルらしいですね)免疫ついてるからかな。まあでも干物レベルはあれぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。あれ以上部屋が散らかってたりしたらただの「ゴミ山に住む女」になっちゃうし、むしろこれぐらいが共感を得られるぐらいなのかも。


で、肝心のストーリーですが、なんつーか行き当たりばったりな展開が多かったような気がしたのは僕だけですか?「部長(藤木直人)が蛍(綾瀬はるか)と同居」「マコト(加藤和樹)が蛍にキス」「マコトを好きになる蛍」っていう要の展開がなんか唐突過ぎて「は?」って感じだった。まあ1番目はしょうがないにしても、問題は2、3番目。マコトが蛍にどうして惹かれたか全然分からんのですけれども? まさか弁当を1人で運んでたから、が理由なんですかねえ。それとも一目惚れ? まあはるかちゃんなら分からなくはないけど、はるかちゃんってドラマの中では「可愛い」「美人」っていう設定でいいのかな。はるかちゃん自身はもちろん可愛いけどね。いくら干物でも全然OKです。あのシャツもはるかちゃんのきょぬーが強調されてむしろGOOD。で、まあマコトはそんなはるかちゃんっつーか蛍に惚れたのかもしれないけど、それでいきなりキスって……なーんかこういうっていかにもな少女マンガ的展開で萎えるなー。そしてそれで惚れちゃう蛍も「????」ですよ。普通「寝込みにキスなんてきめえ!」って思わないかなー。それが最近恋をしていない干物女だからこそ、ってことなんだろうか。うーん。まあ一番の理由はイケメンだからなんだろうけど。でもこの加藤君全然イケメンに思えないんだよなあ。カブトや一目連(by地獄少女)のときはもうちっとかっこよかったような気がしたんですが。むしろ武田真治の方がかっこいいと思うんだけど超スルーされてますねえ(関係ないけど彼がしゃべるとき時々方言らしきものが混じるのが気になった。ギャグ? 気のせい?)。


登場人物もあまり好きになれなさそうな人ばっかりなんだよね。蛍はもっと会社のときと干物のときのギャップが出てくると面白くなりそう。マコトは前述したとおり、このままじゃただの変態。会社サイドの人たちはまだまだ分からないですけど、板谷由夏さんとか武田さんとかいるし結構いい感じかも。ただ優華(国仲涼子)のキャラがなあ。あの男受けしそうな性格は演技をしてるのか天然なのかまだ分からないし。そういえばなんで蛍をバーに呼び出したんだ? あそこらへんもちょっと分からなかったな。蛍が飛んでいくほどこの2人が仲良いとは思えなかったし。そこらへんの展開も唐突だった。あと部長のキャラがちょっとねー、いかにも漫画ちっくだった気が。喋り方とかね。あんまり好感の持てるキャラだとは思えなかったのが残念だな。蛍が好きになる候補のマコトも部長も、こっちが好感が持てないとちょっときついんだよなあ。まあこれも様子見ですかねえ。あと第1話は展開の起承転結がすっげー曖昧だった気がしたのが気になりました。どこで盛り上がるべきかが分からないというか……第2話はどうなるかなあ。