伊坂幸太郎「グラスホッパー」

素早い動きでナイフで刺す殺し屋「蝉」、人を自殺させる巨体の男「鯨」、妻の復讐のためにある企業に入り込んだ男「鈴木」、そして「槿（あさがお）」。この４人の運命が交差したとき、物語は動き出す。

グラスホッパー (角川文庫)

とば、ちょっとかっこよさげに紹介なぞしてみたわけですが、はっきり言ってストーリーの盛り上がり部分が分からないというか、読み終わっても「ふーん」としか思えなかった。伊坂特有のすっきり感も特に感じられず。一応「ああ、こことここが繋がってたんだ！」という部分は１つだけあります。でもあまりストーリーに深く関わってくる部分じゃないのが残念。はっきり言ってこれキャラクター小説だなあ。伊坂さんの書くキャラクターにはあまり魅力を感じたことがないので（伊坂さんに限らず小説で登場人物に魅力を感じることはあまりない。ドラマとかならよくあるんだけどなー）いまいちでした。
ひとことで言えば、もうちょっと起承転結のはっきりした話が良かったな……なんて。