古川日出男『gift』

妖精の足跡を見つけようとする男、天才的な頭脳を持つ幼児、猫を産み育てる叔父夫婦。平凡だが不思議な人々が起こす20の奇跡の物語。

gift (集英社文庫)

gift (集英社文庫)

あああ、こういうの駄目。江國香織っぽいっていうか……(っつったら両方のファンに怒られるかもだけど)文章がなんか綺麗ぶってるって感じなんだよね。登場人物に汚らしさがまったくないっていうか、なんだかおとぎ話のようで。話自体も全部尻切れトンボ状態。そういうのは結構好きだけどさー、うーん。この本に関しては「で?」と言いたくなってしまった。とにかく好きじゃないなあ、こういう文章。古川さんは評判良いので結構期待してたんだけど……長編も読んでみようかと思ってたけど、やっぱり長編もこんな感じなのか?