「佐々木夫妻の仁義なき戦い」#7

佐々木夫妻の仁義なき戦い #7「まさかの妊娠 慰謝料何と一億円!?」
ゲストに島田順司、岡本麗、桜庭和志ほか


毎回放り込まれてきた案件のエピソードは、面白いにせよそうでないにせよこのドラマの良いアクセントになってたんだなあと分かった今回。テンポが悪いとか面白くないとかそういうわけじゃないんだけど、この2人の喧嘩だけで丸々一話……っていうのはちょっと辛い。そしてこういう展開になってくると、なんかただ単にどこぞの夫婦の痴話喧嘩を見せられているようで、ドラマとしても面白味が薄れてくるんだよなあ。森下佳子さんだからそこは綺麗な展開にしてくれるんじゃないかと期待してるんだけど……うーん。
まあ今回はつまらないわけじゃないんですよ、決して。ただ最終回までこのノリなら辛いかも。しかし「あんたの子供だと思うと、気持ち悪い」ってすげー台詞だよなあ。律子(小雪)の今までの行動や心情が分かってるからまあ許される台詞だけど、勧善懲悪が好まれ子供などの弱い立場の人間が尊重される事の多いドラマ界で「(子供が)気持ち悪い」発言はなんか凄いなーと思ってしまった。でもその前の律子の母(銀粉蝶)の「ほいでも残念。あんたのせいで、夢があといっこになってしもうた。……はよう、おばあちゃんになりたいわ」の台詞が妙に泣けてしまった。あの台詞や律子が中絶同意書を提出しようとしたシーンがあったからこそ逆に「気持ち悪い」発言が良いアクセントになってたんじゃないかと。


しかしラストはなー。どうなんだろう。ここで法倫(稲垣吾郎)の方に何の思惑も無い展開だったらさすがに萎えるなあ。あと周りのキャラがあまり目立ってないのがちょっと気になる。猪木(古田新太)と小川(山本耕史)はまぁ別だけど。この2人のラブストーリーはギャグか?と思わせつつ、猪木が「小川さんと私が近くなっちゃうと、りっちゃん逃げるところなくなっちゃうから」という台詞から、意外と切ない感じなのかなあとか思っちゃったり。まあそれはないと思うけど。