「エジソンの母」最終話

エジソンの母 最終話「エジソン追放!涙と怒りの全校集会」
まあ、まとまるべくしてまとまった、って感じかな。


ちょっと予定調和すぎる最終回だったのが個人的には残念です。面白かったことには面白かったんだけどね。加賀美教授(大杉漣)があおい(坂井真紀)のトレーナーに書いた数式を見つけて、「これで研究が進みそうだ!」となるシーンはなんか妙に楽しかったし、そのあと加賀美先生(松下由樹)に「ピクニックに行こう」と言っていたのも良かった。旗上げマシーンも完成してたし(あれどういう仕組みなんだろう……)過去のエピソードが最終回に終着してくる様は見ていて気持ち良かったです。そして賢人(清水優哉)がみんなに「さよーならー! ありがとー!!」というシーンは不覚にも泣けてきそうになった……賢人が笑顔だったのが特に辛くて。そしてこのドラマは賢人の設定を小学一年生にしたのが正解だったと思う。クラス全員が一斉に「どうして?」と騒ぎ立てたり、突飛な行動をしても、「まあまだ一年生だし……」で許せる感じがしてしまうんだよね。生徒たちがわらわら集まってきたりするようなのは僕が最も嫌いとする展開なんだけど、それが小学一年生だとまだ許せるから不思議だ。まあ一斉に歌いだしたり、最後やたらげらげら笑ってたのには違和感でしたが……あと個人的には加賀美夫婦が良い感じで終わったのがなんか嬉しかったです、はい。
そういえば、途中のエロ少年や再登場絵の先生でーすよーな松平先生(片桐はいり)はなんだったんだ? なんか後の展開に関わってくるのかと思いきや全然そうじゃなかったので、ちょっと拍子抜け。拍子抜けといえば佐々木先生(安田顕)……絶対変態だと思ってたのに、大したエピソードもなく終わってしまったよ。佐々木先生に限らず、最終回は賢人中心の話が多かったから仕方ないのかもしれないけど、美浦谷原章介)の存在感が薄めだったのがちょっと気になったかなあ。


まあ全体的に見ると、凄く面白かったです。終わってほんわかする感覚が好きでした。最初はどうなることかと思ったんだけどね……リタイアしなくて良かったです、ほんと。何よりキャストがやっぱり良かったなあ。芸達者ばかりだったし、清水優哉君も上手いとはいえないけど回を増すごとに妙にかわいく思えてくる子だった。今後の活躍に期待。あと伊東美咲が意外と良かったんだよねー。彼女はハマるときはハマるよなあ。最終回の壇上でのシーンは「おいおい……」な演技だったのが残念でしたけどw「面白味のない女」を好演してたと思います。あと何故かこのドラマでの彼女はやたら美人に見えました、はい。不満点を挙げるとしたらスタッフロールがやたら早かったことかなあ。最終回は非常にゆっくりで良かったです。最初からあれぐらいのスピードならなあ……「絵の先生でーすよー」とか「青柳一族」とか面白かったのに。あ、あと主題歌も結構好きでした。
最初は「どうして題名が『エジソンの母』なのに主人公が教師なんだ? 坂井真紀じゃないの?」と思ってたんですけど、加賀美教授の「教師は第二の母だ」という言葉で納得しました。教師や親に限らず、子供の成長を見守る立場なら誰でも「母」になりうるってことなんですね。前にも書いたけど、登場人物ごとに賢人に対する感情がそれぞれ違うのが面白くてよかったです。やっぱり大森美香は魅力的なキャラクターを書くのが上手い。って、初回は「それができてない」とか言ってたくせに何言ってんだって感じですけどw
毎回毎回何気に勉強になるドラマだったし、良いエピソードも多く、終わってしまうのが寂しいです。終わりが「また会いましょう」で締められたんで「続編あるー?」なんて意見が多いけど、視聴率は低かったからなあ……深夜の「めぐる」よりも低いからねえ。あったらあったで嬉しいんだけど、ただでさえTBSってあんまり続編とか作らないからなー。2年生になった賢人も見てみたい気はするんだけどね。