「東京ゴッドファーザーズ」

自称元競輪選手のギン(江守徹)、オカマのハナ(梅垣義明)、家出少女のミユキ(岡本綾)。3人はホームレス。あるクリスマスの日、ゴミ捨て場に置き去りにされていた赤ん坊(こおろぎさとみ)を拾う。清子と名づけられた彼女は、奇跡の赤ん坊だった。

結構面白かったです。細かいツッコミどころはいっっっぱいあるんだけど、まあ見終わってほのぼのできる感じは良かったかと。たださすがに、偶然がいくらなんでも多すぎ。最後の奇跡はまあ清子自身が「奇跡の子供」というアピールがさんざんしてあったからいいとして、偶然が多いのはちょっとなあ。それも「清子は奇跡の子」で片付けちゃうんだろうか。あと3人のエピソードがいい加減な感じで挿入してあったのはちょっとなあ。もっと上手いこと本筋に絡められなかったんだろうか。小さいところで伏線張ってあったり(お墓のミルクとおむつは上手い)1225の数字がやたら出てきたり(クリスマスの日にちとかけてるってことですよね)そこらへんは上手かっただけに残念。
主役3人が本職が声優じゃない人なんだけど、意外と違和感なかったです。梅垣・岡本は感情込めたりすると若干きつくなるんだけど、江守徹は最後まで凄く上手かったです。あとこおろぎさとみはひたすら泣いてるだけでした。


あ、あと背景はさすが綺麗でした。もちろん本物をベースにしてるんだろうけど、それでもマジで実写のよう。ただ今敏はこういう話より若干ファンタジー入ってる方がやっぱ好きです。実写みたいな背景にありえそうな話、っていうとアニメである必要性がなくなっちゃう気がするんだよね。実写みたいな背景にありえなさそうな話、っていうちぐはぐ感が好きです。