志村貴子『敷居の住人』2〜6巻
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/09/18
- メディア: コミック
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いやあ、2巻以降はすごいおもしろかった! 心情描写にぐさぐさくること半端なし。落ちてるときに読むもんじゃないわーこれ。登場人物が基本的に嫌な奴なんだけど、それでも共感してしまう不思議。というか共感できる部分で、自分の醜い部分とか嫌なところがでてくるから、同族嫌悪的な意味で嫌な奴だと思うのかな。つーか千暁の心情描写がきつい。作者が女性だとは思えんレベル。
ただ正直毎回作者が書きたいことを書いてますーって感じで、全体的に話の筋らしい筋がなくて着地点がふらふらしてたのが残念。そうすると一部を除いて登場人物への愛が薄くなるような気がするんだよにゃー。特に近藤ゆかは正直かませ犬ちっくな役柄というか……でもキクチナナコよりも彼女との話が結構印象に強烈に残ってるんだよな。
中嶋くるみは数少ない善人のうちの一人だと思うんで、是非幸せになってもらいたいもんです。なんか最後は余りもん同士くっついちゃった感じがするんだよなー。
ちなみに僕が一番嫌いなキャラはむーちゃん。ああいう善人ヅラして人を傷つけてる自覚はあるくせして平然としてる奴っていうのが一番嫌いだわー。安達ゆかりんも然り。
あとコマ割りとかがちょっと桜野みねねに似てるなって思った。いやほんとにちょっとだけなんだけどさ。