「八日目の蝉」最終回

八日目の蝉 最終回「奇跡」

レビューは溜まってますが、まあ最終回なので早めに。


まあなんというかあれですよね、やっぱり希和子(檀れい)の行為が美徳として扱われてる部分がたまに見られるのがどうにもこうにも……あの裁判のシーンでどうにかこうにか救われてるかな、といった感じ。「ありがとうございました」とか言っちゃうあたり、まあやっぱり希和子は罪悪感とかよりも、薫への愛情とかそういうものが凌駕してしまっていて、狂気を生んでると言ったら言い過ぎかもだけど希和子をそういうキャラ付けにしたいのかなーと。まあそれはそれでいいんですけど、まあ周りの態度が(特に文治)希和子に対して緩すぎるというか……Motherじゃないけど、母性があればいいってもんじゃないと思うのよね。
それに対応する形で秋山家のエピをもっと! と思うのですよ。秋山家に妹がいたり、恵理菜が失禁してしまったり、ところどころこのドラマはすごいシビアでそこはすごいいいと思うんですよねー。いやまあもしかしたら原作のお陰かもしれませんが(ああでも恵理菜が突然島言葉になるのはちょっとあざとすぎw)。絶対この家には裏でもっと大変なことがあったはずで、特に母親(板谷由夏)だけじゃなく父親(津田寛治)の葛藤もあったはずなんだからそれも書いてくれないと……って感じではありますね。別に僕がツダカンが好きだからとかそういうんじゃなくてですよ。やっぱり全体的に尺不足だった気がするんだよなあ。全10回でも問題なかった気が。


というわけで最終回含め、ここ3回は正直いまいちな感じではありました。最初がすごい好きな雰囲気だっただけに特に。あと最終回はなんかキャストの演技レベルががくっと下がってしまったというか……北乃高橋のコンビもそうなんですけど、板谷さんってあんなに下手だったっけ……? そう考えると檀れいって上手かったんだなあと。危うい感じが出てて良かったです。
最後に「薫!」「お母さん!」ってならなかったのはほっとしました。そんなお涙頂戴になったらがくっと評価下がりまくるところでしたよほんと。希和子が、薫が元気でいることを知って、それだけで充分ですよ。最後薫は希和子に気付いたのか気付かなかったのか分からない感じでしたが、まあ個人的には気付かなかった方が好みかな。まあとりあえず終わり方としては良かったと思います。あー原作読みたいw いろいろ補完したいw