「Q10」#1

Q10 #1「この地球上に自分より大切に思える人なんているだろうか?」

もう見る前から「ハードル上げちゃいけない、上げ過ぎて後悔するぞ俺、あくまでまあまあの期待でいいんだよ、まあまあがベストなんだよ」と思いつつ期待度MAXで挑んでしまったQ10です。役者の良さとかはまだ引き出せてないけど、ドラマとしては普通に面白かった、んじゃ、ない、かな! もうね、信者すぎて冷静な判断ができないんですよ木皿作品はw 自分的には今のところ今期No.1なんだけど……愛があるからこそハードルが上がって、なぜか厳しい目で見てしまうというねw


いいセリフはあったんだけど、時折陳腐なセリフも散見されて、ちょっとげんなりしちゃったというか説教臭く感じてしまったのは残念。というか一話目っから教室内一致団結!的なネタをやるとは思わなかったからびっくりだったよ。あ〜れ〜をやって「助けを呼べば誰か来てくれます」→「助けてくださいー!」までは良かったんだけど、机でSOSはちょっと鬱陶しかったかなぁ……ってか似たようなネタ野ブタかなんかでやらなかったっけ?『世界』もちょっとあざとい感じはしましたね。
ただ! ただ、最初にQ10の名前を書かせて、「一人ひとり違う字があるんだよ」の流れが、最後に「久保くんの字の電話番号がいいです」っていうシーンに繋がったのは鳥肌立った! ああいうところはさすが木皿泉!って思うなぁ。最初のQ10の名前を書かせるシーンの、平太の「字は人によってそれぞれ違ってて、自分の字じゃなければいけない」っていう言葉をQ10はただ学習しただけで。それを額面通りに受け取って、最後の電話番号にQ10は「久保くんの字じゃないとだめなんです」って言ったんだろうけど、平太にとっては同じ意味を持つ「字」じゃないあたりがうまいなぁと。ここらへんが感情のある人間と感情のないロボットの違いをきっちり書いてて、それが陳腐じゃないあたりがすごくいいよね。きっとタイムカプセルに埋めた『世界』=紙に書いた文字、っていうのも繋がってるんだろうし、もうその美しい線の貼りめぐらせ方にうっとりするばかりですよ。
あと今回のテーマは「名前」だったり「知らないふり」だったりで、そこらへんのテーマがきっちりしてるところも好きです。「FM」も藤丘(柄本時生)がこの学校にいる意味を残したかった、ってことでいいんだよね。こういった要素が後半でぐっと来させてくれることを願ってるよ! まじで!!