「JIN-仁-」総括

この最終回はわりと賛否両論だったりするのかな? 僕はもう大満足です!! むしろこれ以外のベストな最終回はなかったんじゃないかなー。特に後半三十分の展開が熱すぎて……このドラマの成功点は、タイムスリップや医療ではなく、人間関係や心情に重きを置いていたことじゃないかなあとか。まあ正直タイムスリップものとしてはあまり出来のいいものではなかったし。実際最終回疑問残りまくりだったもんな〜。あのビンは結局どこから落ちて来たん?とか、あの腫瘍ができた理由は分かったけど(血液顔射しまくってたのはやっぱりきちんと理由があったか……)それがタイムスリップの理由にはなってなくね?とか、あの胎児が龍馬(内野聖陽)なのは分かったけどなんでわざわざ胎児型なんだよ……その胎児は今後どーなるんだよ……てかなんで仁先生胎児持ち出そうとしたん……とかとか、まあ探せばツッコミどころ満載だと思います。野口(山本耕史)の提唱してたパラレルワールド説も、今の仁先生がいる現代が変化してるってことは違うってことなんだよね?結局は一本筋だったってことだよね?まぁそうなると、仁先生が二人いるっていう状況はわけがわからなくなっちゃうわけだけどさ……
でーもー!!! そんな細けぇことどうでもいいんだよ!と思わせられるほどの最終回だったよ! 一番良かったのが、咲(綾瀬はるか)が野風(中谷美紀)の子供を引き取って育て、それが最終的に未来(中谷美紀・二役)の先祖になった、っての。これすごく好き。仁先生(大沢たかお)は未来を助けたいという思いがあって、それでも咲に惹かれ始めてて、どうなるんだろうって思ったけどこの最終的な決着のつけ方はすっごく素敵だと思います。正直この展開と、最後の咲さんからの手紙だけで大満足だった。ここが好きすぎてそれより前の展開なんてどーでもよくなるレベルwww咲があまりにも一途すぎて嘘くさい、というのも確かにあるかもしれないけど、今までの咲の性格からするとこういった選択も納得だなあというしっくりくる感じがあるんだよね。そこも脚本と、あとはるかちゃんのキャラ作りのうまさじゃないかな。


まあ正直それ以前は「はぁ?」ってのが多かったのはこれまた事実です。瓶についてもそうだし(つーか六年前のを探せ!ってそりゃどんな無理ゲーだよと)龍馬の声もあまりにも仁先生に都合が良すぎて便利に使い過ぎだし、「ばきゅーん☆」「うっ……!」(胸を押さえて)っていう仁先生と龍馬の浜辺コントも意味わからんちんだったしww だけどそういうのを覆せる力を持ってるのがこのJINっていうドラマなんだろうなあとしみじみ。脚本の森下佳子さんは僕大好きなんですけど、このドラマでますます大好きになりました。もうもう一生ついていきます。原作にはない未来という存在を付随させてのこの展開にはほんと痺れっぱなしだったよ〜。
あ、ラストの未来の手術、あれを「未来がタイムスリップしちゃうフラグだー!!」とか言ってる人多かったけどたぶん意味合いとしては全然違うよねえ。仁先生がタイムスリップする以前未来を助けられなくて、そして今の時代になり新しい未来を助けることによって、仁先生は初めて未来を助けることができる、そして仁先生もその過去を乗り越えられることができるようになる、ってことだよね、あのシーンは。
キャストもすっごくよかったな〜。一期のときも言ったけど、今期もやっぱり大沢綾瀬内野中谷の四人がすっげーーーよかった。しかも3ヵ月じっくりこの登場人物たちの生き様を描いてるからこそ、パート2にもしっかり重みがでてきたわけだし。ここらへんも脚本の為せる技だよなぁ。むしろ2期あってこそだったのではと思うよww あ、あと個人的には栄さん(麻生祐未)がすごく好きでしたw 最終回もかっこよかったな〜。


ともかくすごくいいドラマでした。終わっちゃってすごく寂しい。なんていうか、製作陣がこのドラマを好きなんだなあっていうのがすごく伝わってきたよ。だからこそこのドラマをしっかり見てた人にとってはもうもうご褒美みたいな最終回になったんじゃないかと思う。なんかまだ言いたいことあったような気もするけどだいぶ長くなっちゃったしここらへんでw 紛うことなき傑作でした!! 大満足!!!