2011年夏クールドラマ感想その1

感想きっちり書きたいな〜とクール初めは思うんですよね……クール初めは、うん……春クールまとめは『下流の宴』終わってからということで! かなり遅くなっちゃったけどw
というわけでざざざっと新ドラマ感想。前作が豊作すぎる反動で今回はどうなんだろとか思いつつなんだかんだまだ切ってるやつねーな、そういや。あ、あとドラマとアニメの感想はカテゴリ分けます〜。感想辿りづらくなっちゃうし。


ピースボート』第1話&第2話
濱田岳くんと藤原たっちゃんの兄弟って、なんか「似てない兄弟」っていうリアリティがあるような気がしてなんとも……w ストーリーとしては非常に安っぽい。なんかライアーゲームとかカイジがウケたから僕らもそんなの作っちゃってみましたー☆って感じ。「ルールを破った者は死ぬ」とか言いつついきなり特例で許されちゃったりする甘さも相当気になるなあ。ただ、ホームレスの正体=陣内さんっていうのを引っ張りすぎないで早々にネタばらしした潔さは好きかもしれない。まあ視聴者はみんな気付いてたと思うけどw
役者はなかなかいいんだよな。その中でも細田よしひこくんはやはりキョドりっぷりが最高すぎる。あとは藤原たっちゃん☆八重歯かわいいの出番が増えればもっといいのに! でも初回で殺したり、岳くんの兄貴だけって終わることはなさそうですよね。2話のラストを見る限り、集められた人全員に脇谷優(藤原竜也)が関わってきてるって感じなのかな? まあ脚本レベルはかなり低いと思うんだけど、この安っぽさに慣れれば楽しめるようになる……かな? とりあえずあのニコニコ風字幕は要らないっすねえ。


下流の宴』第5話まで
「これで珠緒(美波)試験受かっちゃったらお話として出来過ぎだろ……」と思ってたのですが、ここまでの流れで本気で行く末が分からなくなってきました。おもしろすぎ。受かるのか受からないのか真面目にドキドキしてる自分がいますw このドラマはプライドが高く人を見下す人間が、見下している人間に逆転されて、「やっぱり努力が一番!」みたいな感じに落ち着かせるとは思えないんだよなあ……翔ちゃん(窪田正孝)と珠緒も円満に結婚するとは思えないし(翔ちゃんのコンプレックスっぷりはすごいよあれ。医学部に本当に受かっちゃったらそれに耐えきれなくなっちゃうんじゃないかな)、ハッピーエンドは見えないよなあ。
福原家、家族それぞれの転落っぷりが決してリアルとはいえないけど、胸に迫るものはありますね。劣等感と優越感のせめぎ合いのようなものの書き合い方はかなりうまいし、共感してしまう部分がある。なので見た後ずっしーんとくるww 非常に厳しいですw あ、あと可奈(加藤夏希)はやっぱり計画妊娠だったのですかね? しかも由美子(黒木瞳)も共謀してたっぽいね? 恐ろしいことやでえ……
そして黒木瞳は僕が今まで見てきたドラマの中で一番のハマり役です。あの大袈裟なリアクションといい、高慢ちきな顎の角度といい、いちいちぴったりすぎる! 最終回マジでどうなるか予想ができないので、わくわくしてます。最後まで楽しませてくれるといいな〜。


それでも、生きてゆく』第1話&第2話
かなり重いな〜、見終わって脱力するなー、って感じなんですが、あまり絶望感を覚えないのは根底にハッピーエンドが見えてるからかな。ハッピーエンドといってもみんなが丸く収まって幸せ幸せ、とはならないだろうけど、なんとなーくですが悲惨なラストが見えないんですよね。といってもまぁまだ2話なのでまだ分かりませんがw 根底に絶望的な結末しか流れてなかったMotherに比べればなんとなく気楽かなあという気もします。あとちょっと登場人物が多すぎてかなりごちゃごちゃしてる印象を受けるかも。田中圭家族とか必要あるのかな……
ストーリーも同じようにどうにも煩雑、なのにあまり引き付けられるものがなく凡庸、という印象。ただアイテムの使い方はうまい!と思うのですよ。ひなげしもそうだったんだけど、2話で僕が「おっ!」と思ったのは口紅の使い方。ほとんど化粧をしない、できなくなった双葉(満島ひかり)が「口紅ぐらい使う相手いないの?」的なことを灯里(福田麻由子)に言われて口紅を持ち歩く……っていうエピソードと、健二(風間俊介)に送った手紙が結びついてたのにはグッときた。偽の家族の話を書いて、就職もしていない双葉がスーツを着て、道行く人に写真を撮ってもらうけど、そのときに口紅引いてるシーンがもうね……要するに「口紅を使う相手=兄」っていう構図なわけですよ。もうこのシーンはかなりくるものがありました。手紙の内容も同時にずどんときて、2話の中ではこの場面がかなり印象的でした。山中でのお兄ちゃん好き好き攻撃よりもずっと「兄が好きだった」っていう想いが伝わってきたよ。
あとは役者はやっぱり大事! 役者の演技だけでこのドラマを見る価値はあると思う。1話の柄本さんの演技は壮絶で見応えあった。なんか不幸な子供を持つ親役が続くよね、柄本さん……初回で亡くなってしまうには惜しいよ。満島ひかりちゃんもこういうちょっとエキセントリックな役はさすが似合いますねw ただ彼女は受け身の演技をするタイプじゃないなぁと思ってるので、そこが今後どうなっていくのかがファンとしてはちょっと心配というか不安なところ。素晴らしいのは瑛太ですね!『まほろ駅前〜』でも思ったんだけど、瑛太っていつの間にか、ほんとにいつの間にーかむちゃくちゃ演技上手くなったよね? 台詞回しや表情がいちいちすごくて、特に1話の髪を切る前と後の変化、2話の双葉の首を絞める前の詰め寄るシーン、あそこらへんの演技が非常に印象的です。ここに脚本の説得力がうまく加わってくれればいいんだけどな。感情描写の仕方がどうにも甘い気がする。あとは安藤サクラの出番を非常に心待ちにしているわたくしですw あの後ちらちら見かけるけど、やっぱり愛のむきだしのコイケ以上の演技を見ないんだよなー。でも楽しみっ。
来週は大竹しのぶメイン回なのかな。これまたなんというか濃ゆそうな……楽しみですw


勇者ヨシヒコと魔王の城』第1話&第2話
素直に一番おもしろい!って言えちゃうのはこれかもしれませんねww いやまぁストーリーとしての面白さはないようなもんなんだけど、小ネタは非常に好みですw つーかゲストが結構豪華なのよ。先週は志賀廉太郎にきたろう、今週は渡辺直美池谷のぶえ中村倫也……となかなか渋い人選。特に2話は池谷のぶえがさすがのコメディエンヌっぷりでほくほくでしたw というかみんな演技上手いんだよな。ムロツヨシはこういうのお手のものだろうし、宅麻伸はキャスティングの時点でずるいし、木南晴夏ちゃんは文句なしにかわいいし、そして山田孝之はやっぱり群を抜いて上手くて。山田くんはコメディの才能もあるよなあ。あと佐藤二朗ねw あの人は喋るだけで面白いからほんとずっるいわーwww
しかし特に感想書くようなドラマじゃあねえんだよなあ……とりあえず2話はあまりにも安っぽすぎるギガンテス&ゴーレム&ばくだんいわがなんかツボだったw


ドン★キホーテ』第1話&第2話
松田翔太かっこよくね……?と思わず正座しそうな勢いになってしまった。ヤクザの心が入った城田(松田翔太)めっちゃくちゃかっこえええええええええ!!! つーか松田翔太くんは演技上手くなったよね……としみじみしてしまった。お話としてもなかなか安定してるので、安心して見られる土曜夜にぴったり!な感じのドラマですねー。ただ児童相談所側に話の比重がかかりすぎててヤクザ側がうっすくなっちゃってるのが少しもったいないかな。話を面白くできるのはどう考えても前者だから仕方ないっちゃ仕方ないのかもだが……あと城田と鯖島(高橋克実)が元のキャラクターを視聴者がきちんと把握する前に、入れ替わりになっちゃったので「入れ替わり」としての面白味が最大限に発揮されてるかどうかと言われたら微妙。たとえば『転校生』みたいに性差があったり、『パパとムスメの7日間』みたいに父親と娘という明確な違いがあったり……というふうに、見てる側としても分かりやすい違いがあって入れ替わるならそういった前説は必要ないんだけど、この場合そうじゃないからなー。ヤクザっていうのはある種分かりやすくはあるけどね。城田の描写はだいぶ甘かったと思うので。
ま、あとは特に何も考えずだらーっと見てますw テンポがあまり良くないのでそこが難点かな。1話で出てきた子の話は最終回まで引っ張るのかな? 石垣佑磨佐藤めぐみの夫婦っていうのはなんかやたらリアルだったなw