2011年夏クールアニメ感想その4

うさぎドロップ』第4話
3話までずーっと思ってた「大吉(土田大)とりん(松浦愛弓)が簡単に心開いちゃいすぎ」というのは未だ納得はいってないのですがw 4話にしてようやくすんなりと受け入れられるようになってきました。物語が本格的に動き始めてきたってのも大きいかな。ただりんの親の話が出てくるにつれて、りんが実母実父に対して、というか二人と離れるという結果になって何の感情も持ってない様子なのが今度は気になってきましたw たとえばさ、まああざとくはあるけど、夜中にお母さんお母さんって泣いたりしてもいいと思うんだよね。でもそれどころか母親も父親も名前すら口にしない様子はやっぱり妙だと思う。まありんが親というのは「自分の傍にいる大人」というふうにしか見てない、という認識として描いているなら納得はいくんだけど、でも大吉との関係を見るとこのアニメはそういう方向に持っていきたいわけじゃないみたいじゃないですか。なんかそこらへんのバランスが悪い、というより物語に都合が良すぎる気がする。りんのその幼児性みたいなのが展開に左右されて出たり出なかったりしてる、っていうのかなー。大人びてるとかしっかりしてるとかとは違うでしょこれは。ただの無感情・不干渉なコドモになっちゃうよ。そんでその愛情を大吉にだけ向ける……っていうのはストーリーに都合の良すぎるキャラの心情じゃないかな。
とかいいつつりんちゃんは今回は特にめちゃくちゃかわいくて、作画もすっげーきれいで、ほわ〜んとして見てたんですけどねw うーん、細かいストーリーを考えずに見られればのどかな感じでいいかもしれないんだけどなぁ。でもこの喉に引っ掛かる感じはたぶん最終回まで付きまとうと思うな……


輪るピングドラム』第4話
「せいぞんっ、せいりゃくううううううう!!」がなかったので非常に不満ですw それを抜かしても今回はちょっといまいちだったかなあ……ずっとこういうコメディベースのサスペンスみたいな感じで進めていくのかな? なんかいまいちカラーというか、特色が掴みにくいアニメで、それが今回は裏目に出ちゃったのかなあといった感じがしました。ミュージカルシーンは正直きつかった。能登の歌唱力ェ……あ、でもペンギン2号が助けに行こうとしたら鯉に気を取られて戻っていくのには笑ったww
とはいえかなり気になる部分があるのも確か。あの運命のノートに書かれてる相手は、今回で完璧に多蕗(石田彰)から晶馬(木村良平)にシフトしたってことだよね。前回の「私の作ったカレーを一緒に食べる」は晶馬にもあてはまるし、今回の待ち合わせ・弁当・キスは言わずもがななわけで。やっぱり多蕗と苹果(三宅麻理恵)をくっつけまいと暗躍してる人がいるってことなんだろな。それがゆり(能登麻美子)=スカンク=恋愛被害者の会=電話の女=ラストで突き飛ばした誰か、に全部繋がる、のかなあ? プリクリ・苹果・ゆりたち、の三つ巴……ってことなのかなーーー? どうせ考えても外れるんだろうと思っても考えるのはやめらんねーわw あ、ラストの女の子が突き落とされた後、ハイヒールが転がってエスカレーターにかたかたかたかた……のシーンはすごくぞくぞくした。こういう演出もっとほしいよ! 演出面もまだまだ迷走してる感じは強くするよな〜。
個人的には多蕗には何か裏があって欲しいw 石田が声当てててあの朴訥な教師のまんまじゃつまんないよ〜。


TIGER&BUNNY』第18話
先週の感想、書いたと思ってたら書いてませんでしたすいません……ってかもう18話なのか! ちょっとびっくり。
いやあしかしすごいなー。なにがすごいって、視聴者の大方の予想を裏切らない展開なのに(と言っても僕は他の方々の展開予想に「ほへー。なるほどねえ」と言ってただけなのですがw)きちんと盛り上がってきちんと楽しく思えるのはすごいことだと思う。今回も安定の面白さでした。ちゃんと続きが気になるもんなー。バニー両親を殺した犯人を考えるのは僕はもうあきらめましたので、予想班にお任せしますw
しかし、主人公二人以外のヒーローの扱い方がなんか雑というかなんというか。せっかく色々な能力を持ったヒーローたちがいるのに、主人公二人に焦点を当てすぎてある種の魅力を削ぎ落としてしまってる感じはすごくする。今回でれっでれのカリーナちゃん(寿美菜子)はすっごいかわいかったんだけどさ、あとスカイハイ(井上剛)の「おかえり!!そして、オカエリナサーイ」とかおもしろかったんだけどさ、なんかスタッフは他のヒーローのキャラクターたちの扱いに困ってないか? 折紙先輩(岡本信彦)もなんかキャラ変わってたし、スカイハイもそういうこと言うようにはあまり思えないし、キャラ崩壊というか脚本家の頭の中にキャラクターとしての筋があまり通ってないのかな、と思ってしまった。主人公二人に力入れすぎじゃないかなー。
あと瑣末なことながらちょっと気になったのが、クリーム(根谷美智子)の能力ってどうやって判明したんだろう……ってこと。だって髪の毛ぬいぐるみに刺し込んで操る、って結構めんどくさい状況じゃないか……?とか思っちゃいましたw NEXTといえば楓(日高里菜)の能力だけど、あまりに万能すぎてビビったんだけどこんな能力を物語に絡めず放置しておくとは思えないんだよね……楓ちゃんもウロボロス絡みのごたごたに巻き込まれていくんだろうか……それはそれでちょっと見ててつらいかもなぁ。