『SPEC 天』

SPECっていつの間にこんなセカイ系なお話になってしもたん?(感想)いやまあ連ドラのときからニノマエ暴走時とかそんなきらいはあったけど、まさか地球滅亡まで匂わすようなお話になってゆくとわ……
さすがにネタばれなしでは書けなさそうなので畳んでおきます。とりあえずおもしろかった、ただし細かいところに目をつぶれば。……ってかんじかなw


内容はまあ結構おもしろかったんだけど(さすがに連ドラの面白さには劣るけど)感想を書こうとすると粗探しのようになってしまうのが残念。まずなー、新スペックの内容が単純に気に入らないかな。時間止めたり心読んだりするのは超能力の範疇だけど、火噴いたり氷吐いたり手ぇタコにしたり、もはやなんというか魔法とかRPGのモンスターとかそこらへんの領域。翔のときも思ったけど、やっぱりネタ切れなのだなあ。一度倒したニノマエ(神木隆之介)をもー一度ラスボスに持ってきちゃうあたりそれをやっぱり感じたりして。それに対抗する当麻(戸田恵梨香)の策も連ドラほど膝を打つものじゃなくて残念。つかそもそも最後のニノマエを倒した仕組みがいまいちわからんかったぞ。雪に毒混ぜたときは「なーるほどおー!!」ってなったのになぁ。浅野&伊藤のゲストキャラも、なんか今までのキャラに比べるとどうにも安っぽくて。翔みたいにキャラクター崩壊してる感じがあまりしなかったのはよかったんだけどね。ただあれだけラスボス感漂わせてた津田の総本家(椎名桔平・元でんでん)があまりにも雑魚キャラすぎたのがちょっと……つーかむしろむだに自爆して邪魔してるしよお。


唯一「おぉお! なるほど!」と思ったのがニノマエ周りの伏線の回収で、連ドラのときの指アップの細切れカットとか、スペシャルでなんでニノマエだけ引きずり出さなかったんとか、そのあたりをきちんと説明してくれて「ほほー」となった。なったのに、ラストで「クローンだ(キリッ」とか言われてずっこけた。いまいちわからないのが、ニノマエがいつクローンと入れ替わったかってことですよ。もしも翔以前に入れ替わってたら、当麻が呼び出したとき本当のニノマエとクローンのニノマエと二人出てこないと辻褄が合わないよね。でもニノマエが死んでいたとしたら引きずり出す行為がないとおかしいわけで、そうなるとあの時点では本物のニノマエは生きてたってことになるわけだ。で、おそらくその後に殺された……ってことでいいのかな? でもラストに三人立ち去るときにニノマエの姿もあったわけだから、あの時点で既にクローンはできてた、ってことだよね。うーんよくわからん。つーかここまで書いて気付いたんだけどニノマエが本当に死んだかどうかわからんよね。それこそ未だに逃げ続けてるのかもしれないし。あんだけ人気あるキャラクターなんだから、結に出てきてもおかしくないよなあw


というか、結はあるんだよ……ね? 当麻の「結なんてねーよ!」っていうのは連ドラ版とおんなじでフリだよね? そもそも翔のときのスペックをブロックするスペックの持ち主の存在(仄めかし)とか、栗山千明の娘のスペックとかとか、美鈴(福田沙紀)の安否とかとかとか、野々村係長(竜雷太)のやっている行為とファティマ第三の預言がうんちゃらと三浦貴大の暗躍との関係とかとかとかとか、最後の白い男(つーかあれって向井理だよね?)とかとかとかとかとか、謎はばらまかれまくってるわけだし、映画も売れてるし、まあやってくれると信じてはいます。なんかここまで話が壮大になって中二臭くなってスペックの内容も荒唐無稽になってくと結への期待値は下がっちゃうんだけど、でも連ドラ版が大好きだった僕としては見ないわけにはいきませんよ! しかしいつできるんだろーねぇ、結w