「汚れた舌」#1

汚れた舌 第1話「背徳の快感」
「舌はしゃあしゃあと嘘をつき」
「舌は相手が強いか弱いかに敏感で」
「舌は小判に似て、金しか信じない」 
「舌は満たされることなく貪り食い」 
「舌は火のように悪口を吐く」 
「舌は当然の如く二枚使われ」
「舌は剣となって、毒ある言葉で人を殺す」


・・・というわけで、はじまりましたよー、内館先生ドラマが! いやー、期待を裏切らない出来でした。冒頭の牧瀬里穂の貪り食う姿が恐ろしすぎる。あと牧瀬里穂って、額広い。
最初は「こんなキャストで大丈夫なのか?」と思っていたんですが、そこは牧子。なんだかもうすでにみんながみんなはまり役な気がして来ました。加藤浩二も、お笑いだということを忘れれば、そんなに悪くないかも。

しょっぱなっから飛ばしてくれたのが典子(松原智恵子)と弘子(森口瑤子)。特に典子なんて何回「殺す」って言ったことか。

飯島直子扮する千夏に典子が)
「もしも(白川を)見かけたら・・・構うことなく殺して!」
「殺せ・・・絶対に殺せ!」
(千夏が「白川を、殺す・・・」と呟いたあと)
「千夏も・・・同じ思いだ・・・おんなじだ・・・」(恍惚の表情)

(加藤浩二扮する耕平に弘子が)
「杏梨さんに満たされてないの? 羽田の女の胸や脚の話をしているときの耕ちゃんの目・・・男だった・・・」
机の上に「どっちが良かった?」と生脚を晒す瑤子ねえさん。恐ろしや・・・
(耕平が空港の女の話をしていたとちくる弘子が杏梨に)
「こういう話は笑い話にしたほうがいいのよぉ〜」
と言って笑う家族。牧瀬里穂の笑顔が怖い・・・
あと泣きながら息子に恨みつらみを語る姿も圧巻。別に耕平のことが好きなわけじゃなくて、杏梨を苦しめたいからモーションかける(言い方古っ)っていうわけなのか。

というわけで、なんとも怖い初回でした。しかももう典子に嘘がばれそうになるんですか。早いなあ。
うーん、でも、個人的には最初大人しかった人が徐々に豹変していくのが好きなんだよね、最初からぶっ壊れているよりも。というわけで、牧瀬里穂に期待。
あと演出もちょっと過剰すぎたかな。それを抑えればなおいいと思います。(えらそうに・・・)
とにかく今クールはこのドラマと「タイガー&ドラゴン」に力入れて行こうと思います。というわけで、必然的にレビューが長くなると思います。見てない人には鬱陶しいだけです。すみません。