ZOO
今更ZOO(乙一原作)の感想。
原作ファンには物足りなかったそうですけど、原作読んだ僕は全然満足な出来でした。特に役者陣が良かった。
というわけで、話ごとに感想を。(少々ネタバレ含みます)
「カザリとヨーコ」
小林涼子ちゃんが可愛かった。演技はちょっとわざとらしい気がしたけど、カザリとヨーコの差をつけるためにわざとそうしたんじゃないかな。松田美由紀が怖かった。オチはすかっとしました。もうちょっと時間をかけて作ればもっといい作品になったかも。
「SEVEN ROOMS」
思ったよりグロくなくてほっ。手首とか生首とか流れてきたらどうしようかと思いましたよ。ただ主人公姉弟の他の部屋の人(特に佐藤仁美)がエゴイストすぎてちょっとげんなり。原作では遺品を渡すというイベントがあったのに。それでもラストではちょっとうるうる。
「So−far そ・ふぁー」
神木君はほんと可愛いね! 妹より可愛いよ。でも白目剥いたときはどうしようかと思った。鈴木杏樹と杉本哲太の配役もばっちり。オチも原作読んで知ってたけど、「おーっ」って思っちゃいましたよ。
「陽だまりの詩」
うーん、ちょっと短すぎじゃないですかね? もうちょっとゆっくり過程を描けばラストシーンも生きてくると思うんですけど。まあでもなかなか面白かったです。
「ZOO」
えーっ、何これ。原作読んだときも「?」だったけど、映画版はそれに拍車がかかってる感じ。意味不明でした。
というわけで、面白い順位をつけるならば
1「SEVEN ROOMS」
2「カザリとヨーコ」
3「So−far そ・ふぁー」
4「陽だまりの詩」
5「ZOO」
って感じでしょうか。
短編のいいところは飽きずに見れることだけど、欠点は余韻に浸れないことですね。「ZOO」を最後にしたのは失敗だと思う。「陽だまりの詩」にしとけば良かったのに。
「ZOO」の出来と順番以外は文句なしです。面白かった。