山本文緒「群青の夜の羽毛布」
- 作者: 山本文緒
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1999/04/01
- メディア: 文庫
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映画バージョンは見ました。主演は本上まなみ。彼女をいいと思ったことはなかったけど、はじめていいと思いました。彼女のキャスティングは成功。幸薄い感じがイイ。
(以下ネタバレ)
相変わらず痛い本です。お母さんが怖すぎる。でも最後にお父さんが家族のことを想っているシーンは泣けるんだよなあ。
この小説って全体的に「静」なんですよね。言い争ったりする部分はあるものの、どこか淡々としてて。だからこそラストのさとるの反撃はあっぱれなんですけど。
山本文緒の本でかなり好きな部類に入る本です。
今日の一言・・・さとるの「くそババア! あんたなんか母親じゃない!」も素敵過ぎるんですけど(笑)やっぱりこれで。なんでもない一言なんですけど、かなりうるうるきちゃいました。
今日の一言
「死なないでよかった」