山本文緒「群青の夜の羽毛布」

群青の夜の羽毛布 (幻冬舎文庫)

群青の夜の羽毛布 (幻冬舎文庫)

映画バージョンは見ました。主演は本上まなみ。彼女をいいと思ったことはなかったけど、はじめていいと思いました。彼女のキャスティングは成功。幸薄い感じがイイ。
(以下ネタバレ)


相変わらず痛い本です。お母さんが怖すぎる。でも最後にお父さんが家族のことを想っているシーンは泣けるんだよなあ。
この小説って全体的に「静」なんですよね。言い争ったりする部分はあるものの、どこか淡々としてて。だからこそラストのさとるの反撃はあっぱれなんですけど。
山本文緒の本でかなり好きな部類に入る本です。
今日の一言・・・さとるの「くそババア! あんたなんか母親じゃない!」も素敵過ぎるんですけど(笑)やっぱりこれで。なんでもない一言なんですけど、かなりうるうるきちゃいました。
今日の一言
「死なないでよかった」