吉村達也「ビンゴ」他

今週読んだのは、

ビンゴ (角川ホラー文庫)

ビンゴ (角川ホラー文庫)

六番目の小夜子 (新潮文庫)

六番目の小夜子 (新潮文庫)

六番目の小夜子」って原作恩田陸だったんですねー。しかもデビュー作とか。でもドラマとは全然違いました。読む気はあまりなかったんですけど、夏休みの読書感想文の宿題が新潮文庫百選から選ぶやつで、これが載ってたんでこれにしました。ちなみにあともう1冊は宮部みゆき火車」。もうこれは読了済みですが。

あーあとなぜかどこの書店にもなかった「だめんず・うぉ〜か〜①」ようやく購入。学校の近くの本屋で買いました。電車の中MDを聴きながら「だめんず・うぉーかー」読んでにやにやしている気持ち悪い男子高校生を今日見かけた方、それは僕です。どうもはじめまして。

というわけで、感想は以下。かなりネタバレ含みます。特に「ビンゴ」。


吉村達也「ビンゴ」は登場人物が多く、そのせいでどんどんクラスメイトが死んでいってもまったく可哀想だと思えず。しかも一番ひどいことしてるやつらが生き残っているっていうのもどうかと。あとキャラ立ちも分かりやすくしようとしているのが空回りして、「ハカセ」と呼ばれるガリ勉君や急に歌いだす女など、あまりにも漫画ちっく過ぎて・・・あと「ハカセ」もいじめられてたけど、「東京の大学に行きました。ま、『の』はつけてもつけなくても同じですけど」(意訳)なんて言う奴、同情できません。
「なんでリンチされてたのはハカセなのにビデオだと女の姿なの?」など、疑問点は多々ありますが、まあここ最近低迷気味だった吉村作品の中では面白い方でしょう。

恩田陸六番目の小夜子はドラマとはまったくベツモノ。まあ、僕もドラマは数年前(本放送)見たっきりで記憶は曖昧なんですが。まず、鈴(鈴木杏)自体ドラマオリジナルキャラだしね。正直僕はドラマのほうが好みでした。
ドラマは当時地味キャストだったけど、今思えば鈴木杏栗山千明山田孝之冨士眞奈美、美保純、勝地涼民法ゴールデンでも通用する豪華キャストだったんですよねー。そういえば、故古尾谷雅人氏も出演していたんでしたっけ・・・
原作の主人公は秋(ドラマ版で言う山田君。ていうかまたフルネームで書いちゃったよ)なんですけど、やっぱり頭が良くてかっこいい主人公ってむかつきますねー(にっこり)ドラマ版の当時の山田君は髪の毛がもさくて眉毛もぶっとくて田舎臭くてあんまりかっこよくなかったけど。今はずいぶん垢抜けましたけどね。