「女の一代記スペシャル 〜越路吹雪〜」

第二夜は越路吹雪天海祐希

声はもしや吹き替えか? と思ったら、あれ全部多分天海さんの地声なんですよね? あ、もちろん最後のは除く。しかしなんというか、リアル越路吹雪の歌い方はアクが強いというか、インパクトが強いというか……要約すれば、怖い。
でもさすがにドラマ内で歌った歌のほとんどは知ってました。「サントワマミー」って越路吹雪天海祐希)の歌だったんですねー。僕はてっきりキヨシローの歌かと。
岩谷時子さん(松下由樹)はまだご存命なんですよね?「恋の季節」も「男の子女の子」も彼女が作詞してたんですねー。
さすがに二人の演技はすごくインパクトありました。天海さんのベッドでのやつれメイクも(いい意味で)怖かったし、死ぬときなのにナレーションが妙に飄々としていたのが逆に切なかった。それに松下由樹の涙を堪える演技、そして越路吹雪が亡くなったとき堰を切ったように涙を流す演技は凄かったです。
「あなたは虎、お客様は猫」と言って越路吹雪の背中に時子が「虎」と書くシーンはいいシーンだった。あと、最後のコスモス畑でのナレーション(?)でのやり取りも、冷める人には冷めちゃうんだろうけど、僕は結構良かったなー。

昨日の瀬戸内寂聴に比べれば、寂聴さんのエピが結構強烈だったので、今回はわりと淡々としているように感じましたけど、越路さんの方がなんとなく同調できたなぁ。キャラクターも彼女の方がからっとしてたし。楽屋でのヘビースモーカーぶりは恐ろしかった。原田泰造たち麻雀仲間はいつも運ばされて可哀想。あと女の友情モノとか*1姉妹モノとか結構好きなんですよねー。それも大きいかも。
そういや僕上で「ユキユキコンビ」とかふざけたこと言いやがりましたけど、天海さんは「ユキ」じゃなくて「ユウキ」なんですよね……すいません読み間違えてました。

最終夜は杉村春子。米倉は悪女役は合うと思うけど、他の二人と比べると演技力が気になるんですが……ま、それよりプロデューサー・栗原美和子(はぁと)ですよ。この人がプロデュースした作品はことごとく合わないんだよなあ。あと脚本も(←と言ってみる)

*1:男のはなんとなく暑苦しくてイヤ