「野ブタ。をプロデュース」#8

野ブタ。をプロデュース #8「いじめの正体」
あーもうなにこの心にぐさぐさ来る展開。

今回はコメディ部分もほとんどなく、ひたすらブラックな展開。修二(亀梨和也)が堕ちていく過程がもう見てられないぐらい痛ましくて。「突撃! 隣の晩御飯もどき」で野ブタ堀北真希)がだんだん人気が出てきてたりしてるのはよかったのに、それが裏目に出て修二がまり子(戸田恵梨香)と食事をしてる、って嘘をついているのがばれてしまうとは。そのあとの殴った友達を見捨てる、っていう展開は予告でも分かってたけど、やっぱり見てて辛かった。
そして、やっぱり黒幕は蒼井かすみ(柊留美)だった。てか、めっちゃヤな女なんだこいつが!! 何、結局理由は「人の見えないところで人を変えるのは楽しい」から? しかもやることが汚い。今回は野ブタよりも修二をターゲットにしていたところを見ると、教室でのはぐれ者をさらに蹴落とすのを見て楽しんでいるのかこいつは? 野ブタに「桐谷君が、私が文化祭の展示を壊した犯人だって言うの!」と言って野ブタに修二への信用を失くさせようとしたり、野ブタが修二を後ろから抱きしめている写真を彰(山下智久)に送りつけたり、修二を完全に孤立させようとしているかすみには本当卑怯。
でも、そこでいい塩梅を効かせているのが大人たち。「自分が信じたいほうを、本当だと思えばいい」というキャサリン夏木マリ)に、「こうやってしておけば、きっと10年後は笑って見れる」とぬかみそに写真を入れる一平(高橋克実)。そして二人が「修二を信じる」と決心したあとの、あの紐のマジックは泣けた。

蒼井かすみのやり方ももちろん怖かったのですが、野ブタたち以外誰も「修二が本当にそんなことをしたのか?」と思ったりする人がいないというのも怖い。所詮は上っ面だけの付き合いだったということか? あ、でも石井智也君は修二に弁解の機会を与えてくれたけど。それでも確かに修二の言うとおり、言っても信用されてもらえるとは思えないし、ただの言い訳ヤローに成り下がっちゃう、という気持ちは分かる。この心の痛さは、「女王の教室」と似たようなものがあるなあ。このドラマのほうが年齢が近いので、余計。
修二を助けてあげられるのは、野ブタと彰だけじゃなく、まり子もだと思うので、彼女には修二を守ってあげて欲しいところ。「諦めきれない」気質みたいだしね。

例のごとくまだまだ書き足りないのですが、この辺で。しかし今回は予告がなかった……まさか、来週が最終回ではないよね!?