「野ブタ。をプロデュース」#9

野ブタ。をプロデュース #9「別れても友達」
今日のレビューは長いですよ〜。覚悟してお読みください。しかし今日は切なかった…


えーと、後半はわりとまじめ系レビューになりますので、最初に個人的ツボポイントを挙げていこうかと。
・「友情」という言葉に照れる修二(亀梨和也)ま、照れるのは分かります。恥ずかしいよね、そーゆーのって。
・彰(山下智久)が修二の弟君に続き、髪結びを真似していた!
野ブタ堀北真希)の髪の毛結んだバージョン可愛すぎ。もうやらないんだろうけど。
・まり子(戸田恵理香)はマジでいい奴だなー!! 最初の頃は疑っててごめんね。修二、もったいないことしたねえ。
・まり子が野ブタの口に甘栗(?)入れたシーンは「すいか」小林聡美白石加代子に飴を口の中に入れるシーンがデジャビュ。こういうのって、妙に泣ける。
野ブタキーホルダーの効力(でも実は修二の仕業)でくっついた二人はまだ恋人同士なんですねー。
・最後のシーンで、じゃれる修二と彰の真ん中でちっちゃなギター弾いてる野ブタに萌え。


今回は先週ほど心にぐさぐさ突き刺さるような展開ではなかったけど、かすみ(柊留美)が陰湿すぎて、もう胃がキリキリ。かすみが修二の家に来たときは修二とともに凍りつき、野ブタが教室に帰ってきたとき笑顔で拍手してたときは鳥肌モノ。かすみが野ブタに本当のことを話したときの、野ブタの泣き方はなんか切なかった。堀北ちゃん、このドラマじゃあまり感情を表さない役なんですが、今回の泣くシーンで演技力を再確認。苦しかったり、泣けたり、笑ったり、考えさせられたり、色々忙しいドラマだ……ま、嬉しいんですけどね!


野ブタは最初の頃、あれだけいじめられても学校にちゃんと来てたのに、今回かすみの本性を知って登校拒否になっちゃったってことは、よっぽどショックだったんだろうな。でもまあ、そりゃそうだろうなあ。
でもそんな野ブタを救ってくれる人が大勢いるのですよ。先週はキャサリン夏木マリ)たち大人が大活躍でしたが、今回は生徒たちが誰かを救う回で大活躍。前述したまり子の支えも大きかったですよね。何度も言いますが、ホントこの子はいい子だよ。うん。
あと、修二がみんなに野ブタが戻ってこられるよう頭下げたり、野ブタのためにビデオレター(のようなもの)をみんなで作成したり、正直ベタすぎな展開なんですけど、これって第1回じゃ考えられないことですよね。バンドーもなんだかんだ言って「小谷出せ、小谷ぃ!!」とか言っちゃってるし。野ブタはあの性格の野ブタのままでも、もう充分人気者じゃん。無理して自分を変える必要なんてなかったんだよ。


今回のテーマは「カムバック」
「もう戻ってこないかも」と言い残して温泉に行ったおっちゃん(高橋克実)校長に辞表を叩きつけたものの、生徒たちの嘆願書のおかげで(ここでも生徒たち大活躍!)無事学校に戻ってこられた岡田義徳先生、学校に戻ってこられた野ブタ、そして「取り返しのつかない所」から友達が連れ出してくれたというキャサリンと、かすみ。
かすみも寂しい人間なのかなあと、今回思ったり。先週は「自分がやってるのに知らん顔して人が変わっていくのを見るのは楽しい」からこういうことしてたんだと思ってたんですが、今日のかすみの台詞「嫌いだから。うっとおしいから。三人で仲良しですって、そんなの嘘臭いから。」っていうので、ああ、もしかしたらかすみも心を許せる相手がいない、寂しい人間なのかもしれないと勝手に解釈しちゃったり。あくまで僕の推測ですけどね。
あの飛び降りの夢も、かすみの願望だったのかな、なんて。夢って、願望を映し出すとかいうじゃないですか。(そういや「すいか」にも飛び降りた学生いたな……って、「すいか」の話ばっかですいません)だから、あのかすみが言ってた「悪い思い出でもいいから、私を忘れないで」っていうのは本音だと思うんですよ。それでかすみは自分の願望に気付いて、自ら離れていったんじゃないかなあ。何故だか、かすみを完璧な悪人だと思いたくないのですよ。弱いところがあったからこその行動だと思うのは、僕の都合のいい解釈でしょうか。ま、しつこいようですが、僕の推測ですけどね。でもこのドラマのいいところは、100人いれば100通りの解釈が出来そうな作りにしてあるところだと思いますが。最近単純明快が売りのドラマが多い中で、それって結構貴重じゃないですか?
あ、四人が同じ夢見たのはきっとあの修二のお母さん(深浦加奈子)から送られてきた三本足ブタの置物の力なんでしょうねー。ほんっと、小道具の使い方うまいなー。木皿脚本だと、突然挿入されるファンタジックな話も浮いて見えないから不思議。


しかし、原作どおり修二は転校しちゃうのか……最終回がどうなるか、まったく予想がつかない!! だけど、あー、終わっちゃうのさみしいなー。
それにしても、次番組「喰いタン」のつまんなそうなこと……