「大奥」第九話

大奥 第九話「遺言」
怖いよ! 夢に出るよ!!


もちろん、桂昌院様(江波杏子)&信子様(藤原紀香)のことでございます。まずは桂昌院様。ざんばら髪&白塗りのお顔はまさに鬼婆(失礼)で、マジで怖かったです。そんな桂昌院、先週のラストで「え、ご臨終?」と思いきや予告で生きていて、信子とのシーンで「このまま死んじゃうの?」と思ったら結構ぴんぴんしていて、安子(内山理名)の手を握り締めて「上様を頼む……!」って言ったときは「あーこれが遺言?」とサブタイトルに納得していたらCM明けには生きてるし……さすが桂昌院様、しぶとうございますな。タダでは死なないというか。でも、ご臨終シーンは圧巻でした。そうか、桂昌院の目標は春日局松下由樹)だったんですねー。でも第一章でそこまで慕ってたっけ? まあいいや。そういえば春日局様も死ぬときは高島礼子(幽霊)に看取られてませんでしたっけ。別にそこまで見習わんでも……桂昌院が綱吉(谷原章介)を抱きしめるシーンは、「あー谷原さん、バアさんに抱きしめられて大変だ」と思ってしまいました。ごめんなさい江波さん。
そして信子。桂昌院に詰め寄ったところは怖かったー!「お末あがりの浅ましさじゃ。のう、お玉!」って……ひぃい。*1紀香、むっちゃハマリ役だよなあ。京言葉がさすがに地元の人なだけあって流暢で、ますます怖いというか。大典侍中山忍)に「私も上様のお子を身ごもれば……」って言われてたとき胸を押さえて苦しそうにしてたけど、彼女も何かの病? ラストの顔も怖かったよー。しかし大典侍も、一度も綱吉に*2手をつけてもらってないんですよね? それなのに、よく言うわい。
あとお伝(小池栄子)ね。前半フィーバーしまくってたので、後半は大人しくて正解。吉里を睨みつけてたときは「まさかまた青梅食わすんじゃ……」とちょっと不安になったんですけど、ただ息子とかぶって見えただけだったんですね。まさかもう何もしないよね?


とりあえず今日のサブタイトル「遺言」は桂昌院の遺言ではなく、染子(貫地谷しほり)の遺言だったんですね。やっぱり、罪の意識にさいなまれたか。桂昌院に「吉里は、上様のお子か?」と言われたときの染子が可哀想だった。あんな怖い面々に睨みつけられている中だったら、言いたいことも言えなくなっちゃうっつーの。ポイズン。
柳沢(北村一輝)に「殺してください」と頼む染子。これがバレたら柳沢は大変なことになるわけでして、それだったら染子普通に自殺しろよと言いたいところなんですが……多分最期は愛する人の手で殺してほしいという乙女心だったんでしょうね。しかし柳沢も本当に刺すとは。血がしたたった時には「柳沢、自害したのか?」と思ったんですがね。でもさすがに罪の意識は感じてるんじゃない? と思いたいんですけどねー。ていうか、そうじゃなきゃマジで鬼だぞ。関係ないけど、染子って他の側室みたいに「○○の方」って呼ばれてませんよね。それが妙に今まで気になってました。
成住(田辺誠一)を生かしていたのも柳沢の一存だったわけでして。安子をゆする最強のネタですからね。そんな成住に「私もお主と似たようなものだ」と境遇を話す柳沢。なるほど、昔自分の好きだった女を、綱吉に寝取られたと。しかも、そのあと彼女は自害したと。そうそう、綱吉って、手が早いんだよね、誰に対しても*3。悪い人ではないと思うんだけどなあ。ただ、手が早くて、ちょっと単純すぎるだけで。はっきり言っちゃえば、お馬鹿さんなだけで。
そんなお馬鹿さんな将軍様も、吉里が自分の子供じゃないってちゃんと気づいてたのか。じゃあ結局あの宴で桂昌院が「吉里=柳沢の子」って気づいたときには、彼女以外はほとんど気づいてたということに……皮肉なもんですな。


次回は最終回。はえーなー。なんか今回、11回まであるドラマって少なくないですか? 僕が見てるドラマの範囲内での話ですが。しかし予告を見る限り、最終回はみんながフィーバーしてて、最高の盛り上がりを見せそうでかなり楽しみでございます。
まず、成住。「安子には手をかけるな!!」と柳沢に食ってかかってたけど、その弾みで死んじゃうとか? だって予告で「夫の恨み!!」と言って安子が綱吉刺していましたよね? ということは成住が死んだのを、柳沢が綱吉のせいにしたんじゃないかなあと勝手に予想。
かんざしを握り締めていたのは大典侍に見えたんだけど、違うかな。彼女は最終回に派手な出番はあるのだろうか。
そして信子様。あの頬の傷のようなものを見て「ひぃ〜〜!」と叫んでしまいました。怖すぎ!! あれ、病のせいかと思ったんですが、そのあとに服に火がついていたんで、多分火傷なんでしょうね。しかも「ただでは死にませぬ!!」って綱吉にすがってたよ! ひえ〜〜!!

*1:これは前作見てない人には分かりづらくないかなあ

*2:あの手の早い綱吉に

*3:典侍除く